...忠告してくれる人はその小作株は一応買取つて了つてそれの転売をも防ぎ利益配当の不平等もなくするやうに――そして名実ともに公有にせよといつてくれるのであります...
有島武郎 「農場開放顛末」
...船底にかき込まるるを防ぎ...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...左手もて何やらんおそろしきものを防ぎ...
太宰治 「もの思う葦」
...矢張何となく重い気分に惹(ひ)き込まれるのを防ぎようがなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...炭が急に燃えるのを防ぎ...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...佩帶は表にわれを防ぎ得つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...船に猛火を掛けんずるトロイア勢を防ぎとめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...なるべくなら彼は先方の弱点を未然に防ぎたかった...
夏目漱石 「道草」
...無制限に擴がつて行く危險な噂の傳播(でんぱ)を防ぎましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...睡人を左へ右へ転ぜしめてその体の腐るを防ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし此主従が防ぎおほせたには...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...息子の眼を防ぎ止めることに躍起になっている自分が...
矢田津世子 「女心拾遺」
...あるいはこれをまた盗人防ぎともいうのを見ると...
柳田国男 「年中行事覚書」
...何をもって防ぎますか」「……それ故に...
吉川英治 「三国志」
...誰を防ぎにやったらよかろう」「孟達(もうたつ)がよいでしょう」すぐ孟達は呼ばれた...
吉川英治 「三国志」
...「敵は」と、問えば、「城兵は、しばしば出て、それと戦ってはいますが、この風に、火の手のまわり早く、町屋や部落のみか、野も山へも、燃え拡がって来たので、城門を閉じ、飛火の防ぎに、手も廻らぬ様子に見えます」と、物見は答えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんな山寨(さんさい)では防ぎきれまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...防ぎようのない事だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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