...どんな迫害も彼女の進む道を防ぎ止める事は出来なかつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...何とかして禍(わざわい)を未然に防ぎたいというので私に相談されたんです」それを聞いて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...下の者の侵略を防ぎ止めようとする...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...それからお春以下の女中たちが知るようになるのは防ぎ得ないとして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こりや防ぎようがありません...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...皮膚に粘土を塗って冷えや昆虫にたいして防ぎ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...不自由な身體でどうして防ぎきれよう――善五郎はさう考へた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左手で相手の弱々しくじゃらすような攻撃を防ぎながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...釘と硫黄に似た臭ある枝や根で防ぎ得としたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...それに教えてもらえば敵の国のあなどりを防ぎ...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その陰謀を未然に防ぎ...
山本周五郎 「風流太平記」
...まるで、押しよせて来る巨大な、防ぎようのない、その濁流の音を聞きとめようとでもするように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし于禁の陣だけは一糸みだれず戦ったので、よくそれを防ぎ、遂に撃退してしまった...
吉川英治 「三国志」
...それを防ぎ防ぎ自身...
吉川英治 「三国志」
...左右の大将も士卒もあらかた後の防ぎに残して行ったので...
吉川英治 「三国志」
...どうよく防ぎ戦いましても...
吉川英治 「私本太平記」
...なおよく防ぎ戦う斎藤勢の粘(ねば)りづよさには...
吉川英治 「新書太閤記」
...防ぎ口を破られた人々が...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索