...恐らくこの池の開闢(かいびやく)以来未嘗(いまだかつて)なかつた事であらう...
芥川龍之介 「蛙」
...この訳書の原書に示された宇宙開闢論に関しては遊星雰囲気の問題...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...静けき村路に開闢(かいびやく)以来の大声をあげて歓呼しつゝ家国の光栄を祝したる事あり...
石川啄木 「閑天地」
...アダムの二本棒(にほんぼう)が意地(いぢ)汚(きたな)さの摂(つま)み喰(ぐひ)さへ為(せ)ずば開闢(かいびやく)以来(いらい)五千年(ねん)の今日(こんにち)まで人間(にんげん)は楽園(パラダイス)の居候(ゐさふらふ)をしてゐられべきにとンだ飛(とば)ツ塵(ちり)が働(はたら)いて喰(く)ふといふ面倒(めんだう)を生(しやう)じは扨(さて)も迷惑(めいわく)千万(せんばん)の事ならずや...
三文字屋金平 「為文学者経」
...岑辺より溝を闢て...
高木敏雄 「比較神話学」
...支那の天地開闢説と称する...
高木敏雄 「比較神話学」
...かくて開闢以来空前の壮大きわまる罪悪が成就されるに相違ない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...日本の開闢は何年程になりますか...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...古代に於て國土の開闢者として詩經若しくは書經の中に先づ出て來るのは夏の禹であります...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...全體の國土開闢者として考へられるまで發達した點は...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...世界開闢(かいびゃく)説についてばかりではない...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...何だか宇宙開闢(かいびゃく)以前の夢の方が余計に聯想(れんそう)されやすかった...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...こんなからくりは警視庁開闢(かいびゃく)以来の優秀な警官でも惑わされる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...真淵(まぶち)ら一派古学を闢(ひら)き『万葉』を解きようやく一縷(いちる)の生命を繋(つな)ぎ得たり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...「開闢以來ない事だと云つたつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「遙思三面闢窓処...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天地闢(ひら)けて以来...
吉川英治 「三国志」
...一世の紛乱の暗黒を統(す)べ闢(ひら)き...
吉川英治 「三国志」
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