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今村恒夫 「手」
...『新著百種』は薄命なる才人三唖を暗黒なる生涯に送り出すと同時に天才露伴の『風流仏(ふうりゅうぶつ)』を開眼して赫灼(かくしゃく)たる前途を耀(かがや)かした...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...矍鑠(かくしゃく)の感じがまだそこらに残っていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...年齢の割にかくしゃくたる原因は...
海野十三 「大使館の始末機関」
...何かくしゃくしゃ...
海野十三 「超人間X号」
...父の死ぬ時には懇々私の輔佐(ほさ)を頼まれ老いてもなお矍鑠(かくしゃく)として銀行の業務一切を取り仕切っているこの老人に向っては...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...年は取ってもあの矍鑠(かくしゃく)たる容貌に何の変りもなかった...
橘外男 「逗子物語」
...肩幅が広くて一見まだ矍鑠(かくしゃく)としている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...いまなお矍鑠(かくしゃく)として...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...未だかくしゃくとしているのに...
直木三十五 「死までを語る」
...痩(や)せた小づくりの身体(からだ)は年と共にますます矍鑠(かくしゃく)としているように見える...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...今日その人はなお矍鑠(かくしゃく)としておられるが...
永井荷風 「向嶋」
...番台の下に矍鑠(かくしゃく)たるお婆さんが一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが皆矍鑠(かくしゃく)として...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...これもまた矍鑠(かくしゃく)としているであろう気丈な彼の老妻が...
本庄陸男 「石狩川」
...赫灼(かくしゃく)たる陽線がこんな情景を点描していた――...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...かくしゃくとしているのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...矍鑠(かくしゃく)としたものだ...
吉川英治 「増長天王」
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