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今村恒夫 「手」
...『新著百種』は薄命なる才人三唖を暗黒なる生涯に送り出すと同時に天才露伴の『風流仏(ふうりゅうぶつ)』を開眼して赫灼(かくしゃく)たる前途を耀(かがや)かした...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...矍鑠(かくしゃく)の感じがまだそこらに残っていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...父の死ぬ時には懇々私の輔佐(ほさ)を頼まれ老いてもなお矍鑠(かくしゃく)として銀行の業務一切を取り仕切っているこの老人に向っては...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...年は取ってもあの矍鑠(かくしゃく)たる容貌に何の変りもなかった...
橘外男 「逗子物語」
...科学はこの赫灼(かくしゃく)たる動きとパッションをこころゆくまで享楽していたのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...「あなたのように齢(よわい)八十になん/\としてなお矍鑠(かくしゃく)たる元気を保ち...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...未だかくしゃくとしているのに...
直木三十五 「死までを語る」
...番台の下に矍鑠(かくしゃく)たるお婆さんが一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...この矍鑠(かくしゃく)たるお婆さんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが皆矍鑠(かくしゃく)として...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...何だかくしゃくしゃしてたまらないのよ」と云った...
林芙美子 「帯広まで」
...老来かくしゃくたるものがある...
火野葦平 「花と龍」
...赫灼(かくしゃく)たる陽線がこんな情景を点描していた――...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...高く茎を立て並びアノ赫灼(かくしゃく)たる真紅の花を咲かせて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...われは尚心身矍鑠(かくしゃく)たる幸福を贏(か)ち得ているからこの達者なうちに一心不乱働かねば相済まぬことと確信している...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...かくしゃくとしているのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...矍鑠(かくしゃく)と持前の生命力をてかてかと顔じゅうに光らせて来たかの如く見うけられた...
吉川英治 「源頼朝」
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