...ずっとすぐれた頭脳の持主であるといわれる火星人と闘うのであるから...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...西風に乗ってくる妖魔(ようま)と闘うつもりだった...
海野十三 「人間灰」
...一方では各自がおのれの欲せざるところをすべて他に施して日夜相闘うているという一事に存するのである...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...共産主義に対して最後まで闘うものは日本であると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それと闘う彼の表情は...
中島敦 「プウルの傍で」
...つまり世の中と闘う必要がないからいけないのだともいっていました...
夏目漱石 「こころ」
...彼はただ自分のために闘うばかりではなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...最後の運命まで闘う覚悟して居った...
細井和喜蔵 「モルモット」
...この幸福をもって彼はあらゆる困難と闘うのである...
三木清 「人生論ノート」
...我汝とともに闘うを聞かん...
南方熊楠 「十二支考」
...革命的作家は益々切迫するブルジョア経済の行き詰りとともにファッショ化する権力の文化抑圧と如何に闘うべきか...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...悪と闘うのにより小さい行為で黙って行って闘って行くという風なところを持って来ているのがわかります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私の冷笑と闘うべく...
夢野久作 「鉄鎚」
...若林はあくまでもこの実験を固執して徹底的に吾輩と闘うべく腰を据えているに違いないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その敵と闘うべく...
夢野久作 「復讐」
...呉の滔々(とうとう)たる濁水の勢いと闘うのほかなかった...
吉川英治 「三国志」
...『いや、それは困りますな』『なぜ、なぜ?』『われら僧侶の者が、三十年四十年と、禅那(ぜんな)の床に、苦行をするのも、自力聖道(じりきしょうどう)の教にすがって、禁慾と闘うのも、申さば、今の各のような心境に立ち至りたいことが目標なのでござる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...(――闘うのは宝蔵院衆...
吉川英治 「宮本武蔵」
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