...結局自己の暗愚を告白すると同一である...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...自己の姦淫を告白する者を嘲笑し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...藝術的誠實を以つて其姦淫を告白する者も遙に僞善者の上に置かれる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...茶飮話をするやうに自分の罪過を告白する者は申分のない馬鹿である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...てんで真相を告白する気がなかったので今まではなんの消息もしないでいた自分がとがめられた...
有島武郎 「或る女」
...本当のことを告白するしかなかった...
海野十三 「海底都市」
...その作家を好きだと告白する事は...
太宰治 「津軽」
...一切のことを妻に告白するつもりです...
豊島与志雄 「化生のもの」
...若し野外劇は劇場を出でたる公開の場所に於て行はるゝ事を以て辯疏(べんそ)とするならば新聞記者は自ら演劇の何たるかを解しない無智文盲の徒たる事を告白するに過ぎない...
永井荷風 「十年振」
...人を訪問していなければ可いがと思うてもそういう事をその人の前に告白するような正直な実際的な事はしなかったものである...
夏目漱石 「教育と文芸」
...正直に君に告白するつもりだ」「おせいさん...
林芙美子 「浮雲」
...父に告白する気でいるらしい...
久生十蘭 「あなたも私も」
...時機が来ればラルフは告白するだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼が全く何事も知らないと告白するか...
三木清 「科学批判の課題」
...現在のところ筆者は全然その原因を説明し得ないことを告白する...
武者金吉 「地震なまず」
...まったく彼らはそれを告白するだけでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まるで告白するような調子でこう云った...
山本周五郎 「いさましい話」
...武蔵という人間を、小説の素材として考えるうえに、独行道のうち「恋慕の思ひに、寄るこころなし」の一句とともに、彼の内面に潜(ひそ)む人間本能をさぐるに、もっとも重大な手がかりの一つになっていたことを、私は告白する...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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