...世間の前を闊歩すると同じやうに君の前を闊歩することが出來るだらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...公然たるドン・ホアンとして闊歩するを得ざる俺の卑怯を嘲つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そのなかに世界の公敵が大手をふって闊歩するのを見おとしてはならない...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...中に物なれた素振りで平気で闊歩するらしく見える人もひそかに靴のよごれを気にした...
高浜虚子 「丸の内」
...世間を闊歩するために生れたような人は...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...さうして私の国はこの美しい私が羽根を拡げて闊歩するにふさはしい程素晴しく立派であることを連想して下さい...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...呶鳴ったかと思うと、笑ったり、ぺこぺこお辞儀したかと思うと、ふん反り返り、泣き出したかと思うと、鼻唄で闊歩する...
横光利一 「夜の靴」
便利!手書き漢字入力検索