...闇汁(やみじる)の杓子(しゃくし)を逃げしものや何大正五年十二月二十八日 高商俳句会闇汁会...
高浜虚子 「五百句」
...「闇汁会(やみじるかい)」や「柚味噌会(ゆみそかい)」の奇抜な記事などもなかなか面白いものであった...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...或日の事子規氏が来た、闇汁会を開くからといって来たので、私も行ったが、闇汁とは、出席者が各々或る食物を買って来て、互に知らさずと厨の大鍋に投げ込む、それが煮え立った頃席上へ持ち出して、銘々の椀に入れて食う時、色々の物が出て来る、肉とか野菜とかの外、餅菓子やパンなども浮み出て来るので、いよいよ興を催おして思わず、飽食するにも及んだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その頃はよく諸方で闇汁会を開いたものである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この闇汁は私の旧藩で昔から若いものが時々したもので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...即ち我々の闇汁会であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...だから若い時はあったかも知れぬが「どこそこで闇汁をやった」とか「河豚(ふぐ)を食った」とか云う様な話はきいた事がなかった...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...加賀爪甲斐(かがづめかい)が試みた闇汁のように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...なんと他のことごとくの闇汁のゴッタ煮の鵺(ぬえ)料理の...
正岡容 「我が圓朝研究」
...闇汁の催しに群議一決して...
子規 「闇汁圖解」
...ぬば玉の闇汁會はいよ/\幕あきとなりぬ...
子規 「闇汁圖解」
...四方太闇汁十句の作あり...
子規 「闇汁圖解」
...其内芋買うて歸れば露月既に在り 四方太闇汁の南瓜におくれ里の芋 同芋五合大汁鍋の底に在り 同里芋を二つの鍋に分ちけり 同芋入れて汁が煮えくりかへるかな 同芋買うて臺所から上りけり 同...
子規 「闇汁圖解」
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