...私の立っている閾(しきい)の上からは...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...そこの子窓(れんじまど)の閾(しきい)に腰をかけてついこの春の初めまでいた赤城坂の家の屋根瓦(やねがわら)をあれかこれかと遠目に探したり...
近松秋江 「うつり香」
...二つの心像の識閾(しきいき)の下に隠れた潜在意識的な領域の触接作用によってそこに二つのものの「化合物」にも比較さるべき新しいものを生ずるということである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...これに反してたとえ識閾の上では単調な画面を繰り返していても...
寺田寅彦 「映画芸術」
...家の閾(しきい)を跨(また)ぐ途端一度に酔いが発して...
徳田秋声 「縮図」
...彼は閾(しきい)の上に立ち止まって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ところがその蠱惑的(こわくてき)な閾(しきい)を一度またぐと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼(かれ)は闇(くら)い閾(しきゐ)を跨(また)いで袂(たもと)の燐寸(マツチ)をすつと點(つ)けた...
長塚節 「土」
...甘相(うまさう)でなあ」おつたは閾(しきゐ)を跨(また)いで手先(てさき)の豆(まめ)を少(すこ)し攫(つか)んで見(み)ていつた...
長塚節 「土」
...閾(しきい)の所へ膝(ひざ)を突(つ)いて山嵐の返事を待ってる...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...鍛冶屋が閾をまたぐなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼が入り口の閾(しきい)をまたいだときに...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それだけを鮮かに意識の閾(しきみ)に上らせながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...一歩も閾の上にあげまいと父親は立ちはだかつてゐた...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...閾(しきい)のそれ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つい閾(しきい)を高くしていたが」「ちょっと待ってよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...閾(しきい)を跨(また)いで来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まず閾(しきい)をまたいで驚くのは...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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