...一に閼伽井町と稱し...
大町桂月 「鹿野山」
...禅を哲学的に見れば昔の禅学は一方において那伽閼剌樹那(ながあらじゅな)(二四)のインド否定論に似ており...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...閼伽(あか)の水汲(みづく)み絶えて流れに宿す影留らず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...溪間(たにま)の泉を閼伽桶(あかをけ)に汲取りて立ち歸る瀧口入道...
高山樗牛 「瀧口入道」
...せっせと閼伽桶(あかおけ)の水を掛けてはその台石のあたりを浄めていたが...
橘外男 「逗子物語」
...私の眼の迷いでも何でもなく確かにあの老爺は閼伽桶を手にしていたにもかかわらず...
橘外男 「逗子物語」
...晨天ニ閼伽ヲ汲ンデ運ビ...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...さうして見おぼえのある閼伽井のそばの木犀の蔭へいつてかはるがはる呼んだら貞ちやんはがたがたと内玄関の戸をあけて私たちを茶の間へ案内した...
中勘助 「銀の匙」
...平家を詠ずる歌の中にも 西海の青にも似たる山分けて閼伽の花摘む日となりしかな といふのがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...昔天竺(てんじく)に閼伽衛奴(あかいぬ)国という国があって...
正岡子規 「犬」
...美しい侍童などがたくさん庭へ出て来て仏の閼伽棚(あかだな)に水を盛ったり花を供えたりしているのもよく見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ちょっとした閼伽(あか)の器具などにも空蝉のよい趣味が見えてなつかしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閼伽(あか)の具はことに小さく作られてあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閼伽棚(あかだな)などをそのほうへお作らせになったのが優美に見える...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閼伽棚(あかだな)に置かれた花に夕日が照って美しいのを御覧になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御仏に後夜(ごや)の勤行(ごんぎょう)の閼伽(あか)の花を供える時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閼伽桶(あかおけ)」と叫んだ...
森鴎外 「百物語」
...暫閼読書楼...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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