...禅を哲学的に見れば昔の禅学は一方において那伽閼剌樹那(ながあらじゅな)(二四)のインド否定論に似ており...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...(天下皆謂章第六十七)二四 那伽閼剌樹那――釈迦没後七百年頃南インドに生れる...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...*秋篠寺に香水堂あり常曉阿闍梨閼伽井の舊蹟なり*竹の葉山の下路は深草少將が通ひ路の舊蹟と傳へらる望郷の歌わが故郷(ふるさと)は...
薄田淳介 「白羊宮」
...閼伽(あか)の水汲(みづく)み絶えて流れに宿す影留らず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...せっせと閼伽桶(あかおけ)の水を掛けてはその台石のあたりを浄めていたが...
橘外男 「逗子物語」
...そして先に立った老爺は確かにまた閼伽桶(あかおけ)を下げていたし...
橘外男 「逗子物語」
...晨天ニ閼伽ヲ汲ンデ運ビ...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...一杯の水も仏の涙かな――といふ風の閼迦流山くづしがむき出してある...
種田山頭火 「旅日記」
...左りての閼伽井(あかゐ)のそばの木犀は花がさけば甘い香を漂はせ...
中勘助 「銀の匙」
...だが母の大閼(たいえん)氏が少々うるさいから――というのは...
中島敦 「李陵」
...閼伽桶(あかをけ)へ水だけ汲んで差上げました」寺男は夕方の忙しさに不精した樣子ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔天竺に閼迦衛奴国といふ国があつて...
正岡子規 「犬」
...僧たちが閼伽(あか)を仏に供える仕度(したく)をするのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閼伽(あか)の器具を扱う音と水の音とをたてていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閼伽棚(あかだな)に置かれた花に夕日が照って美しいのを御覧になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御仏に後夜(ごや)の勤行(ごんぎょう)の閼伽(あか)の花を供える時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閼伽桶(あかおけ)」と叫んだ...
森鴎外 「百物語」
...所謂(いわゆる)閼伽桶の中には...
森鴎外 「百物語」
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