...閨房(けいぼう)の暗中の出来事だから...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...孔子は閨房(けいぼう)に於て...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...何んでも清氏の令閨(れいけい)が合田医師の姪(めい)とかに当るということを後に至って知りました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかし何と言っても事は妻の閨房(けいぼう)に関したことであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...外へ出ようと思って豊雄の閨房(ねや)の前を通りながら見ると...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...婦人の閨房(けいぼう)は神聖なものである...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...閨房の中に隱れて温柔の戀の戲せし如く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...閨の中の彼女は全く消極的で...
豊島与志雄 「憑きもの」
...閨中欷歔すること頗妙...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...この閨秀詩人は字を合わせ韻(いん)をさぐることに...
中里介山 「大菩薩峠」
...閨房中のことについて何か今の奥さんに遺憾な点があるのだといって...
中島敦 「狼疾記」
...マリアムネの死後はサマリアのマルタケが閨房の勢力を独占していた...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...陽春二三月 楊柳斉作レ花春風一夜入二閨闥一楊花飄蕩落二南家一含レ情出レ戸脚無レ力 拾二得楊花一涙沾レ臆秋去春来双燕子 願銜二楊花一入二裏一灯の下に横座りになりながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一人孤閨にあつて思ひ乱れる麗人の心緒を髪の乱れに具象した作でそれだけのものであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一一 閨秀作家一瞥『女人芸術』がだんだんととのってくる...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...里の名も昔ながらに見し人の面(おも)がはりせる閨(ねや)の月かげ返事ともなくこう口ずさんでいたのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閨門(けいもん)を繞(めぐ)る奥仕えの者たちから...
吉川英治 「日本名婦伝」
...まるで覗いて見たような閨中の睦(むつま)じさまでを...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??