...わしの閨へ退いて床の上に横になつた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...しかし何と言っても事は妻の閨房(けいぼう)に関したことであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...其閨を汝と共に分つもの』いみじき若きチュウクロス其時答へ陳じ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かくして閨房にもろとも入りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...学閥や時には閨閥のために尚武的攻主同盟を形成し内師弟関係の利害感情によって家庭的淳風を馴致している...
戸坂潤 「社会時評」
...ただ閨の歓楽を報いただけだが...
豊島与志雄 「失われた半身」
...娼婦からその閨房の技巧を全く取り去ったような工合に...
豊島与志雄 「白蛾」
...ふざけたいたずら者に閨(ねや)の外で立場を失わせ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人々々閨房(けいぼう)の惡戯で殺して行つたといふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘は脂ぎつた利右衞門の閨(ねや)に侍(はべ)るために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...閨門(けいもん)の示唆によって長子が退けられたともいわれている...
長谷川時雨 「九条武子」
...ラスチニャックは閨房で待った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私達十一時に辿り着けるかどうかになってしまうわ」「奥さん!」「さあ! もう言わないで」彼女はそう言うと首飾りを着けるため閨房に駆け込んでいった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...閨(ねや)の上にかたえさしおほひ外面(とのも)なる葉広柏(はびろがしわ)に霰(あられ)ふるなり (能因(のういん))これも客観的の歌に候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...竜も人間も閨情に二つなきを見るに足る...
南方熊楠 「十二支考」
...山の端に入るまで月をながめ見ん閨(ねや)の板間もしるしありやとこんな返しを伝えさせている時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閨(ねや)から閨へ追い廻す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ご一しょではなかったのですか」夫妻はすぐ閨(ねや)に入った...
吉川英治 「私本太平記」
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