...バチルスを発見すると否とはさまで吾人の人生に関与する所なしと雖(いへ)ども...
石川啄木 「閑天地」
...ニュー・リヴァー社の水は私が1849年の流行を取り扱ったときに説明したようにコレラ蔓延に関与することはあり得ななかった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...個人の生計に関与するほど...
谷譲次 「踊る地平線」
...いわゆる人代の部分においても人間の葛藤に神の関与する説話がない...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...国文学其他の諸科の学の関与する所である」(三〇二頁)とされた理由がうなづけるのである...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...それが国語教育の最も重要な点に関与することが出来なかつた理由ともなつてゐたのである...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...個人の性格は団体へ関与することに於て初めて成り立ち...
戸坂潤 「辞典」
...之がデマゴギーであるなしはさし当り関与する処ではなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...芸術に関与することを控えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...国家が科学研究に関与することについては...
中井正一 「調査機関」
...知識が政治に関与する仕方は三千年の間...
中井正一 「「焚書時代」の出現」
...関与するつもりだろうか? 彼らがやろうとすることは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...芸術的価値とは更に一層言へない何等かの価値(殆んど商業価値に換算できる価値)が関与することをも考慮しなければならぬ...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...年六十を過ぎた今になって世の非難を受けてもしかたのないことに関与するのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このように万事に関与する特権をもっているのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...『随想録』という文筆活動をも自分の政治活動の一部と意識すること――これが自分の政治に関与するべく与えられた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...子供がこれに関与する風習...
柳田国男 「年中行事覚書」
...現世的な利を追うことに関与するのは柄でない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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