...間髪をいれず船長に報告される筈だった...
海野十三 「地球発狂事件」
...」とおつしやつたのに、間髪をいれず、ソレモアリマスあざやかなものでございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...小説の妙訣(みょうけつ)は、印象の正確を期するところにあるというお言葉は、間髪をいれず、立派でございましたが、私の再度の訴えもそこから出発していた筈であります...
太宰治 「風の便り」
...ほとんど間髪をいれず同時に展開するので...
太宰治 「風の便り」
...間髪をいれずドロップを口中に投げ込み...
太宰治 「ろまん燈籠」
...ここへおろすか……」間髪をいれず...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...間髪をいれず飛躍的に生ずる...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...なにかあたしの足に……」アコ長が間髪をいれずにお節のほうへ飛んで行って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...間髪をいれずにえらい水飛沫(みずしぶき)をあげながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...間髪をいれずに老人も...
久生十蘭 「地底獣国」
...間髪をいれず華やかに囃子で捲し立てるのであるが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...……間髪をいれず...
正岡容 「小説 圓朝」
...それと間髪をいれず...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だが玄一郎が吹奏を終ったとき、間髪をいれず、松尾が軽く手を拍(う)ちながら明るく笑った...
山本周五郎 「いさましい話」
...孔明は、間髪をいれず、「漢室の賊臣」と、答えた...
吉川英治 「三国志」
...そこで道誉はまたも間髪をいれずに...
吉川英治 「私本太平記」
...漠々(ばくばく)、立ちこめる硝煙(しょうえん)の霽(は)れるを待たず、次には、間髪をいれず、鉄槍鉄甲の武者が敵へ向って、その下を掻(か)いくぐっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...間髪をいれず人間の肉体によって現わされ...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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