...帰りにいつもの局(つぼね)へは間違っても足を向けず...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...まかり間違ってもそれに異議を唱えるような口ぶりをしようものなら...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし間違っても男と女であった時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても碓氷峠(うすいとうげ)の下で...
中里介山 「大菩薩峠」
...では弁信さんは、わたしを振捨てる気でそんなことを言うのでしょう」「そうではないのです、そうではないけれど、このままあなたを連れ出すということが、すんなり行くかどうかを考えさせられずにはおられません」「ようござんす、弁信さんがわたしを連れて関ヶ原へ行かなければ、わたしはわたしでひとりで行きますから」「では、やむを得ません、あなたと一緒に関ヶ原へ参りましょう」「ああ嬉しい」「わたくしはここに待っておりますから、おうちへ帰ってお仕度をしていらっしゃい」「それはいけません、弁信さん」「どうしてですか」「わたしがあそこへ帰れば、わたしはきっと引きとめられてしまいます、決してひとりで旅に出ることなんぞは許されるはずがありませんもの」「でも、そのままでは仕方がないでしょう」「だって、弁信さんだって――いつも着のみ着のままで、旅に出るではありませんか」「わたくしは違います――わたくしは世間の人と違って、旅が常住ですから……」「なら、わたしにもその真似(まね)をさせて下さい」「それはあぶないです」「あぶないことはございますまい、不自由な弁信さんが着のみ着のままで出られるように、ともかくも五体満足な、女の身ではあるけれども若い盛りのわたしが、着のみ着のままで出られないはずはありません、もし、間違っても、それはあなたの責任ではありませんから」「よろしうございます、では、このまま出かけましょう」「出かけましょう」二人はこの場の出来心――というよりも、非科学的であることの甚(はなはだ)しい弁信法師の頭だけの暗示をたよりとして、一種異様なる駈落(かけおち)を試みようということに、相談が一決してしまったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても、天に日があり、地に草木がある限り、東西南北の観念をあやまるような七兵衛ではないが、しかし、東西南北がたよりになるのは、そのうちのどれか一方に目的がある場合に限るので、東西南北いずれの方へ出たら近路につけるかという観念のない時には、東西南北そのものが指針とはならないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...まかり間違っても逃げたと鑑定をつけべきはずだのに...
夏目漱石 「坑夫」
...しかしどう間違っても...
夏目漱石 「こころ」
...どう間違っても身投げなどをする柄とは見られません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違っても大きい声を出すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今となっては強味だ」「間違っても十手風を吹かせるな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに間違っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違っても言うなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違っても開けておくものですか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違ってもそいつに引っかかるようなだらしのないことはしない...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...どんな学説とも同じように間違ってもいようのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこでアトはマカリ間違っても高の知れた女一匹という了簡で...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...ひとつ間違っても...
吉川英治 「私本太平記」
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