...いいかね、間違っても、そのカセイなんとかいうものなんぞに、こっちゃならないぞ」「ええ、大丈夫...
海野十三 「火星兵団」
...今や間違っても間違わなくても彼ほどに強い憧れをこの作に持っていた俳優は無かったのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...まかり間違ってもそれに異議を唱えるような口ぶりをしようものなら...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし間違っても男と女であった時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんなに間違っても縛られることはないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...さあ、この後日に間違いがなければいいがと、ヒヤヒヤしているうちに、この座敷の主人、すなわち兵馬は無事に出立してしまったから、まあよかった、どう間違っても、当人さえ出て行けば、相手のない喧嘩はできないのだから、まあ何とか納まるだろうと、ホッと息をついているところへ、仏頂寺らが帰ったものだから、また新たな心配が起らないでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...提灯を点(とも)して用意深く検分した結果は、七兵衛を驚かした火の玉なるものは、大砲を打ち込んだわけでもなければ、爆弾を投げたのでもなく、この辺でよくやる花火の筒をこちらへ向けて打ちこんだのだから、どう間違っても、ボヤか、火傷以上の害を加えるものでないということを駒井は見届けたけれども、その時、石垣の下から、塀、逆茂木(さかもぎ)から海辺へかけての生田の森が、ワッと喚声でわき上ったことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十六明日は、どう間違っても、仙台湾に無事入港という確信を得た駒井甚三郎は、全く重荷を卸した喜びに打たれました...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友ほどの緊張した男が、そういう危険な状態に身を置くことは不覚千万のようだけれど、また、見ようによっては、この男なればこそで、どう間違っても、ざまあ見やがれ! とドヤされるような醜体を演ずることのないのは保証してもよろしいでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても、天に日があり、地に草木がある限り、東西南北の観念をあやまるような七兵衛ではないが、しかし、東西南北がたよりになるのは、そのうちのどれか一方に目的がある場合に限るので、東西南北いずれの方へ出たら近路につけるかという観念のない時には、東西南北そのものが指針とはならないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...当日は全部で五個の装置を用いて、時間を少しずつずらせて結晶を作り、どう間違っても、そのうちどれかの中では、陛下御入室の時刻に、ちゃんと結晶が出来ているというふうな手順をとることにした...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...どんなに間違っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違ってもそんな気を起すな」と言う言葉に脅やかされて...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...間違ってもこんな真似をしてはいけないという意味を言聞かして...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...どんなに苦しくても、間違っても、人間の裡にあればこそだ...
「一本の花」
...それらの人たちと一緒ならば間違ってもよいくらいに思っているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...間違っても災難ごとなんぞ起こりやしねえだべえな」「そんなことはない...
山本周五郎 「似而非物語」
...ひとつ間違っても...
吉川英治 「私本太平記」
ランダム例文:
頭の先から足の先まで 虫の知らせ イロハのイ
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??