...間違っても、一番になろうなどと思うな...
太宰治 「新ハムレット」
...間違ってもこういう陥井に墜ちてはならない筈である...
戸坂潤 「読書法」
...無事に育って、日傭取(ひようとり)かせぎでもいいから、こくめいに働いてさえくれればよい、間違っても、おれのように足が早く生れついてくれるなと心配しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、宣伝と、提灯(ちょうちん)が、どう間違っても、白骨の温泉が別府となり、熱海となる気づかいはあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...高崎松平も、大多喜松平も、どう間違っても、丸に立波の紋を掲げるはずはないのだから、ここで徒(いたず)らに当惑するのも無理がないと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても碓氷峠(うすいとうげ)の下で...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても逃しっこはないのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても空中へ向けて逸走することはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても、天に日があり、地に草木がある限り、東西南北の観念をあやまるような七兵衛ではないが、しかし、東西南北がたよりになるのは、そのうちのどれか一方に目的がある場合に限るので、東西南北いずれの方へ出たら近路につけるかという観念のない時には、東西南北そのものが指針とはならないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...当日は全部で五個の装置を用いて、時間を少しずつずらせて結晶を作り、どう間違っても、そのうちどれかの中では、陛下御入室の時刻に、ちゃんと結晶が出来ているというふうな手順をとることにした...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...間違っても宗次には金をやってはならぬ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どう間違っても一緒になれっこはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「――間違っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに苦しくても、間違っても、人間の裡にあればこそだ...
「一本の花」
...まかり間違っても何かの手がかりは掴めるに決まっている...
森下雨村 「五階の窓」
...どんな学説とも同じように間違ってもいようのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこでアトはマカリ間違っても高の知れた女一匹という了簡で...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...どう間違っても、彼に危険はないものと多寡(たか)をくくっていてよい気がする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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