...いいかね、間違っても、そのカセイなんとかいうものなんぞに、こっちゃならないぞ」「ええ、大丈夫...
海野十三 「火星兵団」
...帰りにいつもの局(つぼね)へは間違っても足を向けず...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...もし間違っても男と女であった時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...間違っても宇津木兵馬を訪ねて来たと言いはしまいな」「左様なことはおっしゃいません」「ま...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、宣伝と、提灯(ちょうちん)が、どう間違っても、白骨の温泉が別府となり、熱海となる気づかいはあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...高崎松平も、大多喜松平も、どう間違っても、丸に立波の紋を掲げるはずはないのだから、ここで徒(いたず)らに当惑するのも無理がないと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても逃しっこはないのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...では弁信さんは、わたしを振捨てる気でそんなことを言うのでしょう」「そうではないのです、そうではないけれど、このままあなたを連れ出すということが、すんなり行くかどうかを考えさせられずにはおられません」「ようござんす、弁信さんがわたしを連れて関ヶ原へ行かなければ、わたしはわたしでひとりで行きますから」「では、やむを得ません、あなたと一緒に関ヶ原へ参りましょう」「ああ嬉しい」「わたくしはここに待っておりますから、おうちへ帰ってお仕度をしていらっしゃい」「それはいけません、弁信さん」「どうしてですか」「わたしがあそこへ帰れば、わたしはきっと引きとめられてしまいます、決してひとりで旅に出ることなんぞは許されるはずがありませんもの」「でも、そのままでは仕方がないでしょう」「だって、弁信さんだって――いつも着のみ着のままで、旅に出るではありませんか」「わたくしは違います――わたくしは世間の人と違って、旅が常住ですから……」「なら、わたしにもその真似(まね)をさせて下さい」「それはあぶないです」「あぶないことはございますまい、不自由な弁信さんが着のみ着のままで出られるように、ともかくも五体満足な、女の身ではあるけれども若い盛りのわたしが、着のみ着のままで出られないはずはありません、もし、間違っても、それはあなたの責任ではありませんから」「よろしうございます、では、このまま出かけましょう」「出かけましょう」二人はこの場の出来心――というよりも、非科学的であることの甚(はなはだ)しい弁信法師の頭だけの暗示をたよりとして、一種異様なる駈落(かけおち)を試みようということに、相談が一決してしまったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十六明日は、どう間違っても、仙台湾に無事入港という確信を得た駒井甚三郎は、全く重荷を卸した喜びに打たれました...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう間違っても身投げなどをする柄とは見られません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違っても大きい声を出すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに間違っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違っても言うなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違っても、変な気を起すんじゃないぜ」「――」新吉は二つ、三つ、身を入れてうなずくのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違っても開けておくものですか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違ってもこんな真似をしてはいけないという意味を言聞かして...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...きさまはどこまで諦(あきら)めぬ」「間違っても...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとつ間違っても...
吉川英治 「私本太平記」
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