...動詞のテンスを見落したり関係代名詞を間違えたり...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...頭蓋骨の縫合と骨折を間違えないように手術者に注意を与えた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...あなたは!……また間違えてお隣りへ飛び込みなすったの?」瞬き一つしないで呆れ返ってる妻の顔と...
豊島与志雄 「白日夢」
...看護婦が薬を間違えたために患者が死んだのだという嫌疑(けんぎ)をかけて...
夏目漱石 「明暗」
...お前の「大変」が降るようじゃ」「霙(みぞれ)と間違えちゃいけません――兎も角...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平(たいら)の維盛卿(これもりきょう)と間違えられる気遣(きづか)いがあるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この人はきっと間違えてここへはいったんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...不定法の現在と命令法の複数を間違えたりする...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...まかり間違えば五百六十万の民草を統治する一国の皇帝が退位を迫られんとする危機一髪の場合...
久生十蘭 「魔都」
...親と子と間違えそうだが...
牧野信一 「鬼涙村」
...それ迄はこのマサキノカズラをツルマサキだと間違えていた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...私が米貨一万九千ドルとイタリーのお金を八千リラ持っているのでスパイと間違えられたんじゃあないかと考えつきました...
三浦環 「お蝶夫人」
...或は私が書き間違えたのかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうやら私の弟と間違えているらしい...
柳田国男 「故郷七十年」
...T「宿を間違えてんじゃ無い?」とお類...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...一つ間違えば、空中から落ちる鳥類のあの典雅なほどに華奢な儚ない骨をさえ聯想した...
横光利一 「旅愁」
...どうやら道を間違えてしまったらしいのだ...
蘭郁二郎 「植物人間」
...しかるに近ごろわたくしは時々東京大学の名誉教授と間違えられる...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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