...(取次(とりつぎ)がその頃私(わたし)が始終提(さ)げていた革(かわ)の合切袋(がっさいぶくろ)を鞄と間違えたと見える...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...かように間違えた次第はこの御二方の神のお姿が非常によく似ていたからです...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...案内にはわざと時刻を間違えておいた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そいつぁ間違えっこなしだぞ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それなら他人と間違えられる事もあるまいと思って稍(やや)安心した事を記憶している...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...日附や番地を間違えるのは始終である...
谷崎潤一郎 「鍵」
...夫人は一人でも足を間違えた者があると...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...隣りの家と自分の家とを間違えないように用心して...
豊島与志雄 「白日夢」
...翻訳を間違えたり...
新渡戸稲造 「自警録」
...その代り歌舞伎役者と間違える」この期に臨んでも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三十銭私が間違えたから八一・九六というわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また日本人はよく間違えて...
柳田国男 「故郷七十年」
...道を間違えたりした...
山本周五郎 「おれの女房」
...「そこもとは売込み先を間違えられたようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お亡くなりになったのだ……そうしてお義兄(にい)様は妾を姉さんの幽霊と間違えていらっしゃるのだ……という事がヤット解りましたから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...損料ぶとんや蚊帳(かや)と間違えちゃ困るよ」「じゃあ...
吉川英治 「江戸三国志」
...分量を間違えぬようにと...
吉川英治 「剣難女難」
...いつか道を間違えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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