...道を間違えて出た暗い海岸は...
梅崎春生 「狂い凧」
...一つ間違えば敵も味方も命はない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...他人のと間違えたりすることの有り得ないものだ...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...隣りの家と自分の家とを間違えないように用心して...
豊島与志雄 「白日夢」
...落合(おちあい)の火葬場(やきば)の辺で道を間違えて...
夏目漱石 「三四郎」
...余を橋本の随行と間違えて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...しかしそれを書いた湯浅常山(ゆあさじょうざん)を講釈師と間違えるほどでもなかった...
夏目漱石 「道草」
...八五郎を敵の廻し者と間違えたとおっしゃったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...言葉を間違えてしまったんだよ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...そうしてまかり間違えば...
正岡容 「寄席」
...母さんが間違えていてわるかったね...
宮本百合子 「新しい躾」
...それが面白さに分るものをわざと間違えてかんしゃくを起したふりをして弱い男のオドオドしてただなさけなそうにうつむく様子を見ては満足のうす笑をして自分の部屋に入るのが常だった...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...間違えたわけですか」「まあそうですな」と兵馬が云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...事によると酒と間違えて未亡人が喇叭(ラッパ)を吹いたのかも知れない...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...敵の劉(りゅうよう)の手下と間違えられては困る」呶鳴りながら降りてくる一群の兵があった...
吉川英治 「三国志」
...自分の無知のために一里先の煙を三十里先の煙と間違えたのだと思った...
和辻哲郎 「地異印象記」
...わたくしが最初名誉教授と間違えられたのは...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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