...ずつと思慮も経験も深かるべき人たちが若い私達でさへ冷笑を禁じ得ないやうな不明な間抜けな決議をするにいたつてはとても...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...間抜けめ」こういったようなことから...
鈴木三重吉 「千鳥」
...あの青砥はとんだ間抜けだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...物を盗(と)りに来て物を置いて行った盗賊の間抜けぶりも笑止といえば笑止だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺は身うけしてやるだらう! 屹度! さうして俺は今の世間の小狐共から遊女にうま/\釣られた、あの間抜けが...
長與善郎 「青銅の基督」
...梯子(はしご)があるなら知らず」仙太はガラッ八の間抜けさを笑っている様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな間抜けな人間じゃありません」「やっとうの心得があったというじゃないか」と八五郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これなる道具を改めさせまアす――と来やがる」「間抜けな声なんか出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしの懐ろをいつの間に読んだんで?」「間抜けだなア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間抜け奴!」「当り前よ...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...僕達も結局終には間抜けになるのかね...
原民喜 「白い呼吸」
...所々間抜けらしく見せて...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...いないんで……」「間抜け奴」予期していたとおり...
火野葦平 「花と龍」
...間抜け! 何をボヤボヤしてやがるんだい...
牧野信一 「雪景色」
...飴玉の間抜け野郎...
夢野久作 「キャラメルと飴玉」
...間抜けに釣られる魚はいねえぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...不景気な顔をしているほうがよッぽど間抜けさ」「おや...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ボーシュレーでも御前でもいい間抜けだわい……』とは云ったものの室内の品物を見渡した時には...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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