...大間抜けといおうか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼は全部を書きおわったときと同じようにぼんやりした間抜け顔になるのであった...
太宰治 「猿面冠者」
...少し間抜けたことを云う学者はまことに気の毒なほど適切に...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...間抜けじゃないか...
豊島与志雄 「地水火風空」
...俺は身うけしてやるだらう! 屹度! さうして俺は今の世間の小狐共から遊女にうま/\釣られた、あの間抜けが...
長與善郎 「青銅の基督」
...色文をもらった時どうするつもりだ」「親分に読んでもらいますよ」「間抜けだなア――聞くがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...随分間抜けな話じゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸の色男の沽券(こけん)に拘わりますよ」「そんな間抜けなものになり度かァ無いよ」「間抜けでもドチでも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鬢(ひげ)を生やした憲兵の間抜けな眼を嘲っては...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...供は一人いたが気の鈍(うと)い間抜けらしく...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...間抜けな加十は気がつかぬ...
久生十蘭 「魔都」
...跳び 貫こうとする我心本体は我にさえ解らず間抜けた侍女のようにいつもあとから「我(が)」が実質の 影を追うのだ...
宮本百合子 「五月の空」
...利巧者より間抜けの方がうまくやってのけるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...するとここに立っている間抜け面の男...
山川方夫 「お守り」
...大間抜け奴(め)がアッ」患者はこれを聞くと血走った白眼をグルグルと回転さした...
夢野久作 「霊感!」
...「この間抜け」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...不景気な顔をしているほうがよッぽど間抜けさ」「おや...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こなたが間抜けゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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