...間抜けの標本みたいなもんだと...
海野十三 「什器破壊業事件」
...フランスの警察官には捕まる間抜けか」その男は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...世にも馬鹿馬鹿しい事柄を、さも仔細(しさい)らしく、やかましい学説入りで説明するんだからな、そんな君、人殺しを胴忘れするなんて、間抜けた話が、どこの世界にあるものか...
江戸川乱歩 「疑惑」
...大間抜けといおうか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...間抜けた顔で起き上って...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私は自分を間抜け者にして...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...『それにしてもやはりおまえが間抜けなのだよ!』と叫んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「むかし間抜けた男がいてね...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...かなり間抜け野郎だと米友は見て取ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのボーイはきっと間抜けた爺いだと思っていただろうね」という話なのである...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...間抜けな掛合噺(かけあいばなし)のような事を言っているのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...正面から曲者に咽喉(のど)を刺されるという間抜けな法があるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...街は雪解けで仄明(ほのあか)るい街のネオンサインが間抜けてみえる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...僕達も結局終には間抜けになるのかね...
原民喜 「白い呼吸」
...あの偉そうな老いぼれの間抜けめが……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...間抜けな失敗ばかりを繰り返してゐる私の愚かな行動と...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...不景気な顔をしているほうがよッぽど間抜けさ」「おや...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...間抜けめ!」親方は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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