...手頃といふのは間取りや間数の事ぢやありません...
高田保 「貸家を探す話」
...間取りのゆったりした家で...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...間取りの工合などを...
徳田秋声 「風呂桶」
...間取りもわりによく...
豊島与志雄 「白日夢」
...事務の処理にちょっと手間取り...
豊島与志雄 「程よい人」
...大奥の間取りを見て来るといって出かけたはずだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾主膳のいわゆる大奥の間取り調べという事の如きは...
中里介山 「大菩薩峠」
...大奥の間取りを見て来てくれとたのむ奴がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分さん」「それが上分別というものだろう」「何を隠しましょう、私は――」「…………」「この私は、ツイ二年前までは、両国の橋の下を宿にして、使い走りから、日手間取り、たまにはあぶれて、人様の袖に縋(すが)った、なさけない宿なしだったのでございます」若旦那は思い切った調子でこう打ち明けると、懐から手拭を出して、額口(ひたいぐち)の汗などを拭いております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何分叺八十杯の錢を算へるのに手間取りましたから」「千兩箱を寺へ持ち込んだことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火消人足さえ入れないことにしてあります」「京屋の間取りはわかっているか」「ここへ図取りがしてございます」「おお...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...中へはいって、座敷の間取りや、日当りの工合や、便所や風呂場のあり場所などをしらべてから、台所へはいって見ると、板の間に、あの女の死体がうつぶしになっていて、全身に打撲傷を負い、特に後頭部をひどく打ったものと見えて、髪が血でかたまっており、背中には新しい鋭利な小刀がつきさしてあったというのです...
平林初之輔 「予審調書」
...あのいつかの絵ですっかりおなじみの間取りの家の中で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手間取り程度の腕しかなかったが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...左官の手間取りをしている松さんの細君と...
山本周五郎 「季節のない街」
...間取りは六帖(じょう)ふた間に...
山本周五郎 「さぶ」
...少々手間取りますが……お気の毒さまですが……へい……」私はこのボーイをちょっと憤(おこ)らしてみたくなった...
夢野久作 「暗黒公使」
...充分の間取りをもって...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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