...何よりもかによりも長い長い間あい得ずにいた倉地の胸は...
有島武郎 「或る女」
...それから十五六間あいだを置いて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...尤も一人二人の従軍記者は儀礼的な描写のあい間あい間にも...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...我輩の先生の処が一間あいておれば置てもらうのだけれども...
夏目漱石 「倫敦消息」
...君がお辞儀をする間あいつは始終あのままで立っていたのだぜ」「刑事だからそのくらいの事はあるかも知れんさ」「どうも自信家だな...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「二間あいてるんですか!」私はベニの真似をして二本の指を出して見せた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そのあい間あい間にハーッと長い溜息が聞えてくる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...隣は間あいがある...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これらの会話がとり交わされた合間あいまにも...
山本周五郎 「季節のない街」
...その間あいだにある料亭も...
山本周五郎 「新潮記」
...間あいを計って跟けて来た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「まだやるのか」相手は間あいを詰めた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...剣のあつかい、間あい、心胆(しんたん)の工夫をした達人は尠(すくな)しとしない...
吉川英治 「剣の四君子」
...早からず遅からず間あいを計り...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索