...○我等は現在の瞬間々々に於て本統に生きるものだと云つてゐる...
有島武郎 「運命と人」
...間々(まま)なきにあらねど...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一方、長祐之は桐生、大間々を経て、渡良瀬川に添って溯ること十数里、三日に足尾に到着した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さういふことは間々あつたものである...
関根金次郎 「手数将棋」
...管絃(かんげん)の合間々々に皆が催馬楽(さいばら)を謡(うた)うのであるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...腹を壊すことも間々あった...
徳田秋声 「黴」
...丁度夕日の悲しく照す品川の入海と水田の間々(あひだ/\)に冬枯れした雜木の林をば...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...翻訳のやり方によってははなはだもっともでない実行に現れることが間々(まま)ある...
新渡戸稲造 「自警録」
...合間々々に同心に報告して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瞬間々々の私でしかないのだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ふだんは至っておとなしいが日曜だと間々(まま)酔っぱらう連中を見受ける衛戍兵(えいじゅへい)の著(き)ている古い軍服によくあるものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大理石のやうな水蒸氣の幕の背後でチラ/\燃えてゐて隙間々々から黄金色(きんいろ)の赤色が輝やいてゐるかのやうに見えた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ところで合間々々を狙つて極めて甘い言葉をかけるのだ……「確かに面白い...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...合間々々に何かいち/\点頭いてゐた...
牧野信一 「風媒結婚」
...その墓の間々へ物見高い近隣の町の者や...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...そして間々(まま)足を痛める...
若山牧水 「樹木とその葉」
...見ゆる限り押し竝んだ巨樹老木の間に間々立枯のそれを見ることがあるとはいへ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...間々この山獨特の珍しい草木もあるとのことである...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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