...不意に人に突き当られて吃驚(びっくり)することが間々(まま)あり...
海野十三 「第四次元の男」
...それは赤城山脚を右岸とするあたりからおおきく東南に転じ、左岸に日光山彙からなだれてきた一群の丘陵の裾をおさえつつ、大間々、桐生、足利とようやく広濶の地にでて、迂曲し蛇行して栗橋の手前で大利根に合流する...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...序文(じよのぶん)は間々(まゝ)欧文を直訳したかのやうな語法を交へ...
薄田泣菫 「茶話」
...坂上とよ子はそれでも合間々々の十日足らずの間に...
「草藪」
...一方を繰り上げて合併で執り行うのは間々ある例で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...頭の上には、雪のはげた山稜が仰がれる、そのギザギザにくずれ落ちた岩の裾から、末広がりにこのクーロアールがすべっている、その間々には、急な岩角がまっ黒に背を出して、取っつけそうな斜面を、いくつにも隔てておる、私たちは、ヘッスラーの意見で、ずっと右寄りに、グロース・ラウテラールホルンの方に近いクーロアールを登って行く、まるでアリでもはって行くように...
辻村伊助 「登山の朝」
...人声や音楽の合間々々に...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...今にては御旗本に似合わざる三味線(さみせん)・浄瑠璃(じょうるり)をかたりこうじては川原ものの真似を致す族(やから)も間々これある由...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...音綴(おんてつ)の間々で休みながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大河(たいが)の流れがえんえんと続いており、所々に森がこんもりと茂り、宮殿からずっと都の町が屋根並(やねなみ)を揃(そろ)え、その間々は、見渡す限り見物人で埋まっていました...
豊島与志雄 「彗星の話」
...間々に巷説や逸話を織りこみました...
豊島与志雄 「水甕」
...父兄からの投書も間々になつたことを思起した...
中原中也 「校長」
...こういうことは間々(まま)ある...
新渡戸稲造 「自警録」
...安楽椅子(いす)の間々...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...僕はあなたの仕事を毎時間々々々決めることが出來ます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ヂツケンスといへども間々これに近し...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...汽車の駅名にも間々田があり、大間々がある...
柳田國男 「地名の研究」
...三四尺の雪に閉ぢこめられて五日も十日も他人の顔を見ずに過す事が間々あるとか...
若山牧水 「木枯紀行」
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