...序文(じよのぶん)は間々(まゝ)欧文を直訳したかのやうな語法を交へ...
薄田泣菫 「茶話」
...さういふことは間々あつたものである...
関根金次郎 「手数将棋」
...一方を繰り上げて合併で執り行うのは間々ある例で...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...話の間々には、老尼は念珠を手まさぐりつゝ佛の名を唱へた...
田山花袋 「道綱の母」
...頭の上には、雪のはげた山稜が仰がれる、そのギザギザにくずれ落ちた岩の裾から、末広がりにこのクーロアールがすべっている、その間々には、急な岩角がまっ黒に背を出して、取っつけそうな斜面を、いくつにも隔てておる、私たちは、ヘッスラーの意見で、ずっと右寄りに、グロース・ラウテラールホルンの方に近いクーロアールを登って行く、まるでアリでもはって行くように...
辻村伊助 「登山の朝」
...間々製作(せいさく)の巧妙(こうめう)精緻(せいち)なる物有るを以て見れば甲の考(かんが)への方實に近からんと思(おも)はる...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...茶の間々(あいあい)は麦黄いろく熟(う)れて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...車輪が地についているその瞬間々々の方向切線に沿った押す力か圧力か(之は大衆や客観的事情の力だ)だけを問題にすればよい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ユダヤ、ベルギー、リュクサンブール、アメリカ、ロシア、近東、などの生まれのフランス人や、また間々には、生粋(きっすい)のフランス人などだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その間々に叫んでいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...砲火と銃火との響きの間々にアンジョーラが耳にしたのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その着物の間々に...
直木三十五 「死までを語る」
...合間々々に同心に報告して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...合間々々に江島屋へ行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相間々々に歌ひ出される刈手の唄...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...雲から片脚はずすことが間々あるのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...其間々(あひだ/\)は焚火の前に蹲(うづくま)つて...
森鴎外 「大塩平八郎」
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