例文・使い方一覧でみる「開陳」の意味
スポンサーリンク...シォペンハウエルの弁証したる仏法の教理を開陳したるは... 
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...この「宣言」の中に開陳されてある根本の趣旨は...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...市島謙吉から被害地視察談及び予防法実施を不十分とする意見の開陳があって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...気の合ったたのしさとよもやまのおもしろい意見の開陳とで二人だけで結構愉快なひと晩がすごされるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...やおら御意見開陳...
太宰治 「愛と美について」
...私も及ばずながら何かと愚見を開陳いたしたものでございましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...鬼に就いて縷々千萬言を開陳できるのでもあらうが...
太宰治 「お伽草紙」
...のこりなく開陳（かいちん）するというのは...
太宰治 「佳日」
...お耳につらきこと開陳...
太宰治 「帰去来」
...およそ人間の脳力で考え得る限りの動植物――鉱物はないようだった――の hors-d'uvre を幾種といわずテエブルの上に開陳してあるのを...
谷譲次 「踊る地平線」
...私もまた芸術批評の様式につき所信を開陳したが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いたずらな焦燥、誇大な熱情、不謹慎な訴えなど、自己の開陳、節度の欠如は、憐（あわ）れむべきまた恥ずべきものであるように思われた、それこそ、牧者なき羊の群れ、王なき王国であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さすがの我も聊（いささ）か疲労しかつはまたこの上強（し）ひんには礼を失するに至らん事を虞（おそ）れせめてわが芝居道熱心の微衷（びちゅう）をだに開陳し置かばまた何かの折宿望を達するよすがにもなるべしと長々しき論文一篇を草しそつと玄関の敷台に差置きて立ち去りぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...諸君の前に卑見を開陳すべき第一の機会を捕（とら）えた私は多大の名誉と感ずる次第であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その前ちょっと卑見を開陳（かいちん）してご高慮を煩（わずら）わしたい事がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...とどこおりなく開陳（かいちん）いたします...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...其論者の一方は百千年來陳腐なる儒流皇學流の筆法を反覆開陳するのみにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...且つ同会の意見を内閣諸大臣および枢密院議長に開陳することを議決した...
穂積陳重 「法窓夜話」
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