...開巻、第一ペエジ、もう主人公はこのとおり高等学校の生徒だ...
太宰治 「小さいアルバム」
...というのが開巻第一頁だ...
太宰治 「鉄面皮」
...『枕草紙』の開巻第一「春は曙...
津田左右吉 「偶言」
...開巻第一に現われる風の草原の一シーンから実に世にも美しいものである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...開巻第一に現れ来(きた)る光景は高輪(たかなわ)の夜明(よあけ)なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...大腹帳の開巻第一を開いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...試みに開巻第一の歌 夜の帳にさきめきあまき星の今を下界の人の鬢のほつれよ を取つて見よう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は之を開巻第一首とした...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...地理、歴史の初歩をも知らず、日用の手紙を書くこともむずかしくして、みだりに高尚の書を読まんとし、開巻五、六葉を見てまた他の書を求むるは、元手なしに商売をはじめて日に業を変ずるがごとし、和漢洋の書を読めども天下国家の形勢を知らず一身一家の生計にも苦しむ者は、算盤(そろばん)を持たずして万屋(よろずや)の商売をなすがごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...開巻第一章の一行目を反覆読過して見ても...
二葉亭四迷 「浮雲」
...『古今集』開巻第一に年の内に春は来にけり一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ今年とやいはむとあるもこの事なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...」という開巻第一の言も仮名でいえば「皆さんは学校で教わった事を家へ帰ってもお温習(さら)えなさいよ...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...明の李卓吾(りたくご)の『続開巻一笑』四に...
南方熊楠 「十二支考」
...※子嘴と(『続開巻一笑』一)...
南方熊楠 「十二支考」
...開巻第一に詩話がのって居りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...開巻第一の所謂(いわゆる)扉一枚の次に文芸委員会の文句が挿んであるが...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...開巻第一に、なく雲雀松風立てて落ちにけむ春の大和、唐招提寺の句だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...開巻ごとにただよわせてくれる見返しの表裏一連の図は...
吉川英治 「随筆 新平家」
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