...或る年の『国民新聞』に文壇逸話と題した文壇の楽屋咄(ばなし)が毎日連載されてかなりな呼物(よびもの)となった事があった...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...殊(こと)に『都之花』の巻頭の呼物(よびもの)となった「花車(はなぐるま)」は愚作であると思った...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...その名に呼物(よぶもの)許多(いろ/\)種々(さま/″\)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...呼物の主なものとして...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...また闘牛中の大呼物(おおよびもの)――じっさいどんな平凡な闘牛ででも馬の二...
谷譲次 「踊る地平線」
...其頃文壇の呼物となつてゐた...
永井荷風 「鴎外記念館のこと」
...美しい矢取女を呼物とする矢場に堕落し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美しい矢取女を呼物とする矢場に墮落(だらく)し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その磨き上げられたやうな冷たい美しさが呼物になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番目の呼物と中幕と...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...花馬車品評会とは謝肉祭(キャルナヴァル)中の大呼物...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...東京座で団蔵の師直と梅幸のお岩とが呼物で大層な景気であつた...
平出修 「二黒の巳」
...加けにそれが連載の呼物小説の挿画で半年もつづき...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...茶屋の呼物(よびもの)になっていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この一座の第一の呼物であったんだが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ラフワエルの「処女のマリア」は呼物(よびもの)であるに拘(かゝは)らず芝居掛(がゝ)つた有難くない絵であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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