...いくら己でも閉口するはずだ...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...ある時B中尉が「あの男には閉口する...
石川欣一 「比島投降記」
...八回同じものを食べつづけることはいささか閉口するのですが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ベッヂパードンのコックネーに至っては閉口を通り過してもう一遍閉口するまで少々草臥(くたびれ)るから開口一番ちょっと休まなければやり切れない位のものだ...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あの暑さには閉口するに違いなかろうが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...法衣を着て網代笠をかかつた私が閉口するのも無理はあるまい...
種田山頭火 「行乞記」
...昨日も今日も飛行機の爆音に閉口する...
種田山頭火 「行乞記」
...わたしは頗(すこぶ)る閉口するに違いない...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...支那人の気の長いには実に閉口する」おりから靴音の近づきて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...尤も私は船嫌いなのでこの航路の横潮にはいつも閉口するのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...変な声を出して謡(うたい)をうたうには閉口するが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...とても閉口するんだよ...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...閉口することが多かつた...
牧野信一 「父を売る子」
...それぐらゐで閉口するやうな弱虫でないから...
宮原晃一郎 「動く海底」
...ビールの招牌(かんばん)にありそうな便々とした腹を持っていて普通の洋服では釦(ぼたん)が合わん仕立屋がズボンの仕立に閉口する位だ...
村井弦斎 「食道楽」
...ところが先生は小間々々(こまごま)した事にはすぐに閉口する...
森鴎外 「魔睡」
...やがて閉口するであろうと考えられていた予想を裏切って...
吉川英治 「新書太閤記」
...閉口するのはほかならぬ私自身であって...
和辻哲郎 「京の四季」
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