...ある時B中尉が「あの男には閉口する...
石川欣一 「比島投降記」
...ただ寒いのには閉口するが...
大杉栄 「獄中消息」
...あの暑さには閉口するに違いなかろうが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...煤烟と騒音とには閉口する...
種田山頭火 「行乞記」
...昨日も今日も飛行機の爆音に閉口する...
種田山頭火 「行乞記」
...咳嗽には閉口する...
種田山頭火 「其中日記」
...通信費が嵩むには閉口する...
種田山頭火 「松山日記」
...明星派の人たちには閉口するよ」いつかもやった明星派是非(ぜひ)論...
田山花袋 「田舎教師」
...それにローマ字を使わぬ者は馬鹿だといわぬばかりなんだから少々閉口することもあるが...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...霜解(しもどけ)は少々閉口するが道のためには一命もすてる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あるアメリカの学者から、直接きいたことであるが、日本語で一番、閉口するのは、書く言葉と話す言葉の違っていることだそうである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...いささか閉口する...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...少し亂暴なのには閉口する事も多かつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...プリントの仕事などさせられると粒の揃った細かい字が書けないで先ず閉口するたちであった...
「鏡餅」
...しかしお肴(さかな)が饂飩と来ては閉口する...
森鴎外 「独身」
...これには全く閉口する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全く閉口するのは西洋人の名前である...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...鉄輪(わ)の響くのと石灰質の白い土から反射する日光の強いのに閉口する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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