...いくら己でも閉口する筈だ...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...閉口するだらうと思つたからである...
芥川龍之介 「虱」
...予はずいぶんそのらちもなき話に閉口するときがあるけれど...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...彼は家の者が時々閉口するほどの細かい世話焼きだつた...
犬養健 「朧夜」
...ただ寒いのには閉口するが...
大杉栄 「獄中消息」
...八回同じものを食べつづけることはいささか閉口するのですが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...閉口するばかりである...
太宰治 「花火」
...何かにつけてうるさく通(つう)を振りまかれるのにはいつも閉口するのだけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...通信費が嵩むには閉口する...
種田山頭火 「松山日記」
...身体の方は漸々と衰弱して殊に寒気には閉口する...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかし為替(かわせ)が来なくっては本も買えん、少々閉口するな、そのうち来るだろうから心配する事も入るまい、……ゴンゴンゴンそら鳴った...
夏目漱石 「倫敦消息」
...ベッジパードンのコックネーに至っては閉口を通り過してもう一遍閉口するまで少々草臥(くたびれ)るから開口一番ちょっと休まなければやり切れないくらいのものだ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...いささか閉口する...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...プリントの仕事などさせられると粒の揃った細かい字が書けないで先ず閉口するたちであった...
「鏡餅」
...ビールの招牌(かんばん)にありそうな便々とした腹を持っていて普通の洋服では釦(ぼたん)が合わん仕立屋がズボンの仕立に閉口する位だ...
村井弦斎 「食道楽」
...ところが先生は小間々々(こまごま)した事にはすぐに閉口する...
森鴎外 「魔睡」
...どうもその態度に幇間(ほうかん)くさいものがあるのには閉口する...
柳宗悦 「民藝四十年」
...閉口するような「待つ恋」だの...
柳田国男 「故郷七十年」
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