...いくら己でも閉口する筈だ...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...六いささか長いに閉口するだろうが...
伊藤左千夫 「去年」
...これなら閉口すると思ったのだ...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...実物を突きつけられてはたちまち閉口する...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...ベッヂパードンのコックネーに至っては閉口を通り過してもう一遍閉口するまで少々草臥(くたびれ)るから開口一番ちょっと休まなければやり切れない位のものだ...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...有難うだが仕舞つて置いてくれ給へ」と十風も襟垢には少し閉口する...
高濱虚子 「俳諧師」
...咳嗽には閉口する...
種田山頭火 「其中日記」
...明星派の人たちには閉口するよ」いつかもやった明星派是非(ぜひ)論...
田山花袋 「田舎教師」
...支那人の気の長いには実に閉口する」おりから靴音の近づきて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あるアメリカの学者から、直接きいたことであるが、日本語で一番、閉口するのは、書く言葉と話す言葉の違っていることだそうである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...近來齒の惡くなつた私は閉口する...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...いささか閉口する...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...とても閉口するんだよ...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...少し亂暴なのには閉口する事も多かつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それぐらゐで閉口するやうな弱虫でないから...
宮原晃一郎 「動く海底」
...閉口するとそれを護符のようにもち出す由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...閉口するような「待つ恋」だの...
柳田国男 「故郷七十年」
...将棋をいどむのには閉口するが...
山本周五郎 「おれの女房」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??