...いくら己でも閉口するはずだ...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...ある時B中尉が「あの男には閉口する...
石川欣一 「比島投降記」
...これなら閉口すると思ったのだ...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...ただ寒いのには閉口するが...
大杉栄 「獄中消息」
...有難うだが仕舞つて置いてくれ給へ」と十風も襟垢には少し閉口する...
高濱虚子 「俳諧師」
...閉口するばかりである...
太宰治 「花火」
...あの暑さには閉口するに違いなかろうが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...法衣を着て網代笠をかかつた私が閉口するのも無理はあるまい...
種田山頭火 「行乞記」
...鼠の悪戯には閉口する...
種田山頭火 「其中日記」
...通信費が嵩むには閉口する...
種田山頭火 「松山日記」
...此の二つには全く閉口する...
中島敦 「光と風と夢」
...しかし為替(かわせ)が来なくっては本も買えん、少々閉口するな、そのうち来るだろうから心配する事も入るまい、……ゴンゴンゴンそら鳴った...
夏目漱石 「倫敦消息」
...暑い日に照りつけられてガタガタ四時間半も搖られて行くのは閉口するといふので...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...閉口することが多かつた...
牧野信一 「父を売る子」
...三田は愈々閉口するばかりだ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...素朴な管理者が閉口するように...
宮本百合子 「「インガ」」
...ところが先生は小間々々(こまごま)した事にはすぐに閉口する...
森鴎外 「魔睡」
...全く閉口するのは西洋人の名前である...
夢野久作 「創作人物の名前について」
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