例文・使い方一覧でみる「閉づ」の意味

...涼しさやすぐに野松の枝のなり夕顔や酔（ゑう）て顔出す窓（まど）の穴山賤（やまがつ）のおとがひ閉づる葎（むぐら）かな第一は純然たる風景画である... 涼しさやすぐに野松の枝のなり夕顔や酔て顔出す窓の穴山賤のおとがひ閉づる葎かな第一は純然たる風景画であるの読み方
芥川龍之介「芭蕉雑記」

...殊に「山賤の」は「おとがひ閉づる」に気味の悪い大きさを表はしてゐる...
芥川龍之介「芭蕉雑記」

...眼を閉づれば眼瞼の奧に... 眼を閉づれば眼瞼の奧にの読み方
阿部次郎「三太郎の日記　第一」

...いざ幕を開けよといふとき幕閉づ... いざ幕を開けよといふとき幕閉づの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...心を鎭めて目を閉づれば... 心を鎭めて目を閉づればの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...自分が目を閉づると... 自分が目を閉づるとの読み方
石川啄木「散文詩」

...さてこゝに坑（あな）を穿（うが）てば「よし」といひて、たゞひとり闇穴道（あんけつだう）におりたちて、物陰の座にうちかくる、ひたおもて、地下（ちげ）の戸を、はたと閉づれば、こはいかに、天眼（てんがん）なほも奧津城（おくつき）にカインを眺む... さてこゝに坑を穿てば「よし」といひて、たゞひとり闇穴道におりたちて、物陰の座にうちかくる、ひたおもて、地下の戸を、はたと閉づれば、こはいかに、天眼なほも奧津城にカインを眺むの読み方
上田敏上田敏訳「海潮音」

...さてこゝに坑（あな）を穿（うが）てば「よし」といひて、たゞひとり闇穴道（あんけつどう）におりたちて、物陰の座にうちかくる、ひたおもて、地下（ちげ）の戸を、はたと閉づれば、こはいかに、天眼（てんがん）なほも奥津城（おくつき）にカインを眺む... さてこゝに坑を穿てば「よし」といひて、たゞひとり闇穴道におりたちて、物陰の座にうちかくる、ひたおもて、地下の戸を、はたと閉づれば、こはいかに、天眼なほも奥津城にカインを眺むの読み方
上田敏上田敏訳「海潮音」

...閉づれば長く曳く睫（まつげ）の影... 閉づれば長く曳く睫の影の読み方
上田敏上田敏訳「牧羊神」

...... の読み方
關口存男「新獨逸語文法教程解説」

...... の読み方
鶴彬「鶴彬全川柳」

...閉づべき小門を其ままに待參らせし... 閉づべき小門を其ままに待參らせしの読み方
一葉「暗夜」

...月落ちてのち春の夜を侮るにあらねど窓を山風に閉づ之も伊豆の吉田の大池の畔でよんだ作...
平野萬里「晶子鑑賞」

...戸の返り閉づるを拒（ふせ）ぎ... 戸の返り閉づるを拒ぎの読み方
南方熊楠「十二支考」

...珍目を閉づるに須臾（しゅゆ）にして閻羅（えんら）王所の門に至り北に向って置かる... 珍目を閉づるに須臾にして閻羅王所の門に至り北に向って置かるの読み方
南方熊楠「十二支考」

...大きな山茶多く茂れるが夜分門を閉づれど戸を締めず開け放しだった...
南方熊楠「十二支考」

...動物園の門を閉づべき時刻となり... 動物園の門を閉づべき時刻となりの読み方
アルツウル・シユニツツレル　Arthur Schnitzler 森林太郎訳「アンドレアス・タアマイエルが遺書」

...距離は水上で狹まり閉づるやうに思はれた... 距離は水上で狹まり閉づるやうに思はれたの読み方
ピエル・ロチ　Pierre Loti 吉江喬松訳「氷島の漁夫」

「閉づ」の読みかた

「閉づ」の書き方・書き順