...長竿、短竿、引張釣、浮釣、船に陸(おか)に何れでもやれるし、又其の釣れる期間が永いですから、釣るとして不可なる点なしで、釣魚界第一の忠勤ものです...
石井研堂 「元日の釣」
...長竿恠(ちょうかんかい)」皆が手を叩いて囃(はや)したてた...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...長屋の悪太郎長竿を振って富家の庭に入り蝉を追い花を盗むも人深く此を咎めず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...長竿を担(かつ)ぎ出したりするものまで見えましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...手に手に竹の長竿を打ち振りながら...
牧野信一 「鱗雲」
...先にカギのついた長竿でいちいち取りはづして自分で物置きにしまふのだ――といつてゐた...
牧野信一 「海棠の家」
...多数の人々が長竿や梯子を持つていつまでも騒いでゐた...
牧野信一 「五月のはじめ」
...塀外から三叉の鉤をつけた長竿が現れ...
牧野信一 「酒盗人」
...柚の実を二つ三つ武さんの長竿で落して貰ふと...
牧野信一 「肉桂樹」
...水色桔梗(ききょう)の九本旗は長竿(ながさお)を弓となすばかり...
吉川英治 「新書太閤記」
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