...長次郎氏は例(いつも)のやうに手首の珠数を爪繰(つまぐ)りながら...
薄田泣菫 「茶話」
...今この席にいる光太郎を抱いたり背負(おぶ)ったりして能(よ)く佐竹ッ原へ見物に行ったものです(光太郎は打毬(だきゅう)が好きで長次郎が仕事をしていても...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この看板をつぎからつぎと見て行った長次郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...まず長次郎と見合い...
中里介山 「大菩薩峠」
...長次郎は、そこを去って、また裏口の方へ向い、「太夫元は来ないかな」二この興行が、いよいよ初日(しょにち)の蓋(ふた)をあけた日、人気は予想の如く、早朝から木戸口へ突っかける人は潮(うしお)の如く、まもなく大入り満員となって、なお押寄せて来る客を謝絶(ことわ)るために、座方が総出で声を嗄(か)らしてあやまっている光景は、物すごいばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...春日長次郎がまた改めて口上言いに出ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ようやく春日長次郎のジプシー・ダンスの口上が始まりましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...早速ながら演芸にとりかからせまする」春日長次郎はかなりの能弁で...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の知つて居る人では石川誠之助(中岡慎太郎)、菅野覚兵衛、高松太郎、石田英吉、中島作太郎(信行)、近藤長次郎、陸奥陽之助(宗光)、橋本久太夫、左柳高次、山本幸堂、野村辰太郎、白峰駿馬、望月亀弥太、大利鼎吉、新宮次郎、元山七郎、位です...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...そして伊奈長次郎の屋敷の召仕(めしつかえ)たちは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...組頭伊奈長次郎の娘お綾は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...神田の親分さん」丸屋の長次郎は小さい雜穀屋の若主人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生きて江戸へ還つて來たが知つてるだらうね」「えツ」長次郎は店先に立竦(たちすく)んだまゝ眼を見張りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後でひよつこり吉五郎に飛込んで來た代物(しろもの)だ――長次郎は正直一徹の男さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長次郎じゃありませんか」「吉五郎には殺すわけがなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大山村の長次郎があり...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...けれども、暫(やが)てその人たちも、劍の平蔵谷に、長次郎谷に、そのモニューメントを残して各々(おのおの)山人らしくこの世を去ってゆくのであろう...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...「なるほど長次郎は燕石などという号をもって詩文を作り...
山本周五郎 「新潮記」
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