...この部屋には長櫃があります...
...長櫃の引き出しが壊れてしまった...
...古い家具屋さんで古い長櫃を見つけた...
...長櫃の中には母の大切な思い出が詰まっている...
...長櫃を移動するのに手伝ってくれませんか...
...長櫃(ながびつ)に起してある...
芥川龍之介 「芋粥」
...三十人の力士もえ舁(か)くまじい長櫃(ながびつ)十棹(とさを)の宰領を承つて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...山ほどな長櫃を肩にかけて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...二階は昇口の処に三畳敷位の空間をおいて箪笥(たんす)や長櫃(ながもち)を置いてあった...
田中貢太郎 「春心」
...平吉はこちらから三つ目の長櫃の前へ往った...
田中貢太郎 「春心」
...平吉は傍の長櫃の上に重ねた蒲団の一枚を執(と)った...
田中貢太郎 「春心」
...長櫃の前には葛籠(つづら)が並んでいた...
田中貢太郎 「春心」
...「鼠(ねずみ)はいいかな」「よろしゅうございます」「彼奴は油断もすきもできないから」「そうでございますよ」微暗(うすぐら)い土蔵の中には中央(なかほど)に古い長櫃(ながもち)を置いて...
田中貢太郎 「春心」
...起きて長櫃の方へ眼をやった...
田中貢太郎 「春心」
...「お塔は」「そうでございますよ」「拝見しよう」広栄は斜(ななめ)にぴょいぴょいと往って長櫃のうえへ眼をやった...
田中貢太郎 「春心」
...あれだけの長櫃はどんな梵妻(おだいこく)のとこにだつてありつこなしさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...又明月記に元久二年二月二十三日御七条院此間予可儲肴等持参令取居之長櫃一土器居小折敷敷柏盛海松覆松とあれば昔時は貴人も食用に供せられたるならん」「又海藻の種類は多し模様として応用得べきもの少からず然れども古来諸種の工芸品の模様に応用せられたるものは実にみるのみなりみるは其形状のみならず体色も用ひられてみる色といへる緑に黒みある色をも造られたり」とある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...「トルウヘ」といふ長櫃(ながびつ)めきたるものをところどころに据(す)ゑ...
森鴎外 「文づかひ」
...「トルウヘ」という長櫃(ながびつ)めきたるものをところどころにすえ...
森鴎外 「文づかい」
...仏具入れの長櫃(ながびつ)がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...意味あり気に側の長櫃を指さした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...脇船の底――長櫃(ながびつ)の中――そこにあるのは永遠の悲恋と恐怖の闇ではないか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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