...薩(さつ)の長ずる所なり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...自由競争の盛んなる処には妥協協定の術の長ずる利益社会が栄える...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...宮廷的攻略に長ずるに至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の最も長ずる所は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其早晩自由黨の大問題と爲るに至る可きは自然の數なり今や自由黨の現内閣に對する不平漸く長ずるを認むるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...各(おのおの)長ずる道により...
福田英子 「妾の半生涯」
...軽薄之俗次第に長ずるにはあらずや...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...懐之は柏軒より長ずること六歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長ずるに及んで字を以て行はれた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長ずるに随つて漸く切になつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松田氏より長ずること一歳の孫は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎より長ずること十四年であったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎より長ずること三年であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎より長ずること八歳であっただろう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...万一長ずるに従って末頼もしげに見えるようなことがあれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...然(しか)れども年長ずるに随(したが)ひ他に男子無きの故を以て妻帯を強ひらるゝ事一次ならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そして長ずるや馬謖の才能はいよいよ若々しき煥発(かんぱつ)を示し...
吉川英治 「三国志」
...長ずるに従って、次第に瞼の裏には、様々な美しい肉体の粋が、あるいはくびれ、或はすんなりと伸びて、数を増し、追っても、払っても、なよなよと蠢めき、薄く瞼を閉じるとそれらは、青空一杯に、白い雲となるのでした...
蘭郁二郎 「足の裏」
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