...世故(せこ)に長けた先生はそれにはわざと答えずに...
芥川龍之介 「毛利先生」
...一行中の世才に長けたる山根氏にまかせて...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...「幼より俊敏にして工才に長けたり」とあるくらゐだが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...私の脳裏には夏草の長けた...
外村繁 「日を愛しむ」
...斯(か)うした世才に長けた子分も必要だつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも世故に長けた人間であるという実(じつ)を身をもって示した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...他人の説を打ち破る才に長けた如何なる弁護士といえども...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...多分かうした彼女の狡獪邪智に長けた点がわざはひして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...到底わたしには彼が世俗的に才長けた羨やむべき人物であつたり...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...喧嘩と猥談にのみ長けた大生臭だ――と顰蹙するのであつたが...
牧野信一 「心象風景」
...村境の茶屋に三味線の技に長けたひとりの貌麗しい酌女が現れてゆききの遊冶郎のあぶらをしぼつてゐるとのことであるから見参に赴かうではないかと誘つた...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...智謀に長けた永遠の血脈をありのまゝに中世紀時代の数々の騎士達の胸に伝へて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...それには世才に長けたおつたの伯父が...
正宗白鳥 「玉の輿」
...やや年長けたる貴夫人本当ね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...最も年長けたる貴夫人あれは体の盛になっているで...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...やや年長けたる貴夫人丈(たけ)もあって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一ぱし計數に長けたやうなことはみないふのです...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??