...予は彼(か)の君の長い/\親切な批評と...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...二三時間の中には綿の山が地球全部を六七回も廻るやうな長い糸になつて了ふ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...二年半などゝ云ふやうな長い刑期を受けねばならなかつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...長いあいだ水中にいても...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...玉はその従兄の所へいって長い間帰らなかったところで...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...いくら急いでも四里の長い長い路...
田山花袋 「田舎教師」
...それから細長い形の黒い玉を取っては秤台(はかりだい)の上へ載せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い材木の頭と尻とにそれを一つ宛履かせたような格恰に材木を積み上げ...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...外であんな長い裾を引きずって歩行(ある)くのはあまり体裁の善いものではありませんね」と裾短かなるレデーは我輩に教うる処あった...
夏目漱石 「倫敦消息」
...神妙に聴くんだよ」「ヘエ――」八五郎はあわてて長い顎(あご)を撫(な)でまわします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...瓜實(うりざね)顏で眉の長い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼が馴染まなければならなくなったこの優雅な事共のことごとに慣れることそのものも結構長い楽しい祭りのようなものだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...尾をひくような長い気笛が鳴って...
久生十蘭 「ノア」
...(あの若いマルテはその「長い稽古」(des longuestudes)の正しい困難な道を歩いていつたにも拘らず...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...そんなに長い時間を割(さ)けないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...長い小説は、第一が「雑沓」80枚、「海流」97枚、「道づれ」65で、私のプランの第一の部分の三分の二ばかり来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...長い長い深呼吸をしいしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ある日一人のひょろ長い痩(や)せッぽちの男を泊内へつれて来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
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