...月に名のある鑢山(たたらやま)...
石川啄木 「葬列」
...うぐひす色のしなやかな紙鑢(かみやすり)にかけて...
大手拓次 「藍色の蟇」
...毎日々々軽石ダノ鑢(やすり)ダノイロンナモノデ擦(こす)ッタノヨ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...たつた今ブラシで掃除して鑢(やすり)を掛けた爪には...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...鑢で丹念にみがきながら...
豊島与志雄 「塩花」
...鑢(やすり)をかけたりするような「休養」がなくては...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...時計一つ鑢(やすり)で刻み出すのに人間の力を二年かけなければならぬとは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議に粗雜な鑢目(やすりめ)があり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鑢(やすり)だの錐(きり)だのといったような小道具は一つも使わないで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...鑢(やすり)だのを私にいじらせてくれた...
堀辰雄 「幼年時代」
...この果実を植える時砥石あるいは鑢(やすり)でその頭を磨り破るか...
牧野富太郎 「植物記」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...横鑢(よこやすり)...
森鴎外 「阿部一族」
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柳田國男 「地名の研究」
...しろい象牙の細櫛が鑢となりて擦り切るか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...牝羊は鑢(やすり)のような音を立てて食っている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...どうも邪魔になるそこの大きな草の根を鑢(やすり)で削る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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