...作品を鑑賞する我我の心の中にあるものであります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...それらの小説を鑑賞する時に...
芥川龍之介 「小説の読者」
...徳川末期の作とおぼしい春画にちかいやうな淫らな美人画を鑑賞するのかと思つてゐると...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...我々の考えは一に製作その物の出来栄如何(いかん)を批評鑑賞するのが任務で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分はその桜花爛漫(らんまん)を落ちついた気持で鑑賞することが出来なくなってしまうのである...
太宰治 「惜別」
...山口まで歩いた、途中、湯田競馬見物、一競馬見たら嫌になつた、そこには我慾が右徃左徃してゐるばかりだ、馬券がとぶばかりだ、馬を鑑賞する、いや、賭そのものを味ふことすらないのだ、勝負事の卑しい醜い一面しかないのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...ジャズも客観的に鑑賞するものではなくて...
寺田寅彦 「映画時代」
...」自分は同行者の温順な謙譲な人柄からその人がベデカの権威に絶対的に服従してベデカを通しての宮園のみを鑑賞する態度を感心もしまた歯がゆくも思った...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...音楽を作りかつ鑑賞する能力は...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...中野さんは骨董品をでも鑑賞するような風に...
豊島与志雄 「叔父」
...その部分だけを抽出して鑑賞すると...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...吾人(ごじん)は元禄(げんろく)時代の美術を鑑賞するに当り一蝶(いっちょう)及び宗(そうみん)らの制作に関して俳諧の感化を拒みがたしとなさば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...君のように女を鑑賞する能力の発達したものが...
夏目漱石 「明暗」
...鑑賞することのみが批評家の任務であると考へる人は...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...しかし私は感傷によつて何を鑑賞するのであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...鮫皮を鑑賞する事夥しく...
南方熊楠 「十二支考」
...しかしもしこの物語からある部分を抽き出して鑑賞するならば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...我々はそれを芸術として鑑賞するに堪えない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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