...作品を鑑賞する我我の心の中にあるものであります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...作品を鑑賞する我我の心の中にあるものであります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...われわれをしてそれらに心をかたむけて鑑賞することを得しめる学問と天才とをわれわれがもったうえで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分はその桜花爛漫(らんまん)を落ちついた気持で鑑賞することが出来なくなってしまうのである...
太宰治 「惜別」
...自分がベルリンへ行って実地に臨むよりもこうした映画で鑑賞する方が十倍も百倍も面白いのではないかということであった...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...」自分は同行者の温順な謙譲な人柄からその人がベデカの権威に絶対的に服従してベデカを通しての宮園のみを鑑賞する態度を感心もしまた歯がゆくも思った...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...鑑賞するほうの側から見ても連俳の妙味の複雑さは発句のそれと次序(オーダー)を異にする...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...これは連句を単に鑑賞するだけの立場からはもっともなことであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...中野さんは骨董品をでも鑑賞するような風に...
豊島与志雄 「叔父」
...」「それは現在にもなお生きた偉大な人々があってそのことを鑑賞するという条件でこそ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この次の時代、いわゆる、封建時代になってからは、鑑賞する者は、その封建諸侯であり、演ずるものは、封建的隷従者であった...
中井正一 「美学入門」
...余は江戸演劇を鑑賞するに当りこの綜合芸術は全く江戸浮世絵とその傾向を同じうするものたる事を知れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...レコードによって収集鑑賞するためには...
野村胡堂 「楽聖物語」
...常に俳句を形態上のレトリックでのみ皮相な手法的技巧観で鑑賞するため...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...これを鑑賞するものは...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あまりその名聲を知られてゐない偉大な Claus Sluter(譯註十四世紀の彫刻家)の作品を鑑賞するためディジョンにちよつと立寄る積りで居ります...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「リルケ書翰(ロダン宛)」
...しかし私は感傷によって何を鑑賞するのであろうか...
三木清 「人生論ノート」
...充分に鑑賞することすら出来ないように...
柳宗悦 「民藝四十年」
便利!手書き漢字入力検索