...バアナアド・シヨウはバイロイトのワグナアのオペラを鑑賞するには仰向けに寝ころんだなり...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...椿岳の伝統を破った飄逸(ひょういつ)な画を鑑賞するものは先ずこの旧棲を訪うて...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...形式派と写実派第七章 茶の宗匠芸術を真に鑑賞することはただ芸術から生きた力を生み出す人にのみ可能である――茶の宗匠の芸術に対する貢献――処世上に及ぼした影響――利休の最後の茶の湯注茶の本第一章 人情の碗茶は薬用として始まり後飲料となる...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...我々の考えは一に製作その物の出来栄如何(いかん)を批評鑑賞するのが任務で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この作品を鑑賞する際...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...自分がベルリンへ行って実地に臨むよりもこうした映画で鑑賞する方が十倍も百倍も面白いのではないかということであった...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...人の句を鑑賞する場合における評価が作者と鑑賞者との郷土や年齢やの函数(かんすう)で与えられるのは当然であろう...
寺田寅彦 「思い出草」
...中野さんは骨董品をでも鑑賞するような風に...
豊島与志雄 「叔父」
...この次の時代、いわゆる、封建時代になってからは、鑑賞する者は、その封建諸侯であり、演ずるものは、封建的隷従者であった...
中井正一 「美学入門」
...世間の人も私の曲を鑑賞するようになった」と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...常に俳句を形態上のレトリックでのみ皮相な手法的技巧観で鑑賞するため...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...萬葉の歌言葉を離れて鑑賞することができないし...
萩原朔太郎 「宿命」
...あまりその名聲を知られてゐない偉大な Claus Sluter(譯註十四世紀の彫刻家)の作品を鑑賞するためディジョンにちよつと立寄る積りで居ります...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「リルケ書翰(ロダン宛)」
...始めて酒杯(おさかずき)の彫刻や造型を鑑賞するではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...充分に鑑賞することすら出来ないように...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「かいらぎ」など鑑賞するのはそのためである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自由にこの堂を鑑賞することができる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかしもしこの物語からある部分を抽き出して鑑賞するならば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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