...塔の風鐸(ふうたく)の鳴る音が...
芥川龍之介 「鼻」
...新聞というものは社会の木鐸といわれてきた通り...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...停車場から鐸(すず)の音が...
太宰治 「女の決闘」
...改進の木鐸(ぼくたく)をもって任ずる人にしてなお旧日本のために支配せらるるものあるはなんぞや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また勤王の木鐸(ぼくたく)となる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...橇の鐸(すゞ)の音が聞えたやうに思つたが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...銅鐸と云ふものは大體に於て支那の鐘から變化して...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...水縁に臨む)唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵(しんゐん)の鐸(たく))声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)朝躋鶴巓夕雲開(朝(あした)に鶴巓(かくてん)を躋(こ)え夕(ゆふべ)に雲開く)瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺(ここ)の腹に縦(ほしいまま)に筆を摸(さぐ)り)収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)打見たところでは一律のようになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから銅鐸(どうたく)などが...
濱田青陵 「博物館」
...風鐸(ふうたく)を修繕するだけのためだから...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...元来学者というものは物識りと相場が極って居り社会の木鐸とならねばならぬものだが...
牧野富太郎 「植物記」
...論説を書いた人々は社会の木鐸であるというその時分愛好された表現そのままの責任と同時に矜持もあったことだと思う...
宮本百合子 「明日への新聞」
...同時に木鐸たる記者に...
宮本百合子 「明日への新聞」
...古い本堂の鐸鈴(たくれい)にひびいたりした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...朝夕に鳴る鐸鈴の厳かな音色...
室生犀星 「幼年時代」
...外では鐸(たく)の音が(こおろぎ)の鳴くように聞える...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...鐸(すず)の音(おと)や...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...銅鐸(どうたく)や土器の表面に描かれた線描において現われているが...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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