...塔の風鐸(ふうたく)の鳴る音が...
芥川龍之介 「鼻」
...門の風鐸(ふうたく)を鳴らすほどの風さえ吹く気色(けしき)はございませんでしたが...
芥川龍之介 「竜」
...人生の説明者たり群集の木鐸たる文人はヨリ以上冷静なる態度を持してヨリ以上深酷に直ちに人間の肺腑に蝕い入って...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...鐸(ベル)がある...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...新聞紙は「社会の木鐸」であるそうである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...銅鐸と云ふものは大體に於て支那の鐘から變化して...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...前漢時代に於て既に變形された銅鐸を日本民族が製作した證跡を見るときは...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...即ち王鐸などのやうなものは率意の勝つた人であつて...
内藤湖南 「北派の書論」
...水縁に臨む)唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵(しんゐん)の鐸(たく))声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)朝躋鶴巓夕雲開(朝(あした)に鶴巓(かくてん)を躋(こ)え夕(ゆふべ)に雲開く)瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺(ここ)の腹に縦(ほしいまま)に筆を摸(さぐ)り)収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)打見たところでは一律のようになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一小国に限定されない・一時代に限られない・天下万代の木鐸(ぼくたく)」としての使命に目覚めかけて来た・かなり積極的な命なりである...
中島敦 「弟子」
...銅鐸(どうたく)といふものがあります...
濱田青陵 「博物館」
...それから銅鐸(どうたく)などが...
濱田青陵 「博物館」
...馬鐸(ばたく)といつて杏葉(きようよう)と一(いつ)しょに...
濱田青陵 「博物館」
...第七十四圖 銅鐸の模樣畫第七十五圖 日本古墳裝飾模樣圖(ヌ)古瓦(ふるがはら)と古建築(こけんちく)日本(につぽん)の古墳(こふん)から發見(はつけん)されてゐるいろ/\の品物(しなもの)は...
濱田青陵 「博物館」
...外では鐸(たく)の音が(こおろぎ)の鳴くように聞える...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...恰も鈴鐸(れいたく)鳴るおりなりしが...
森鴎外 「みちの記」
...片手の鐸鈴(すず)を振り鳴らしつつ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...銅鐸(どうたく)や土器の表面に描かれた線描において現われているが...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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