...門の風鐸(ふうたく)を鳴らすほどの風さえ吹く気色(けしき)はございませんでしたが...
芥川龍之介 「竜」
...当時の国士的記者気質(かたぎ)から月給なぞは問題としないで天下の木鐸(ぼくたく)の天職を楽(たのし)んでいた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...人生の説明者たり群集の木鐸たる文人はヨリ以上冷静なる態度を持してヨリ以上深酷に直ちに人間の肺腑に蝕い入って...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...また、その一方に古い版画、明代の小説の挿絵とか、詩箋、便箋の技術を残す必要があるというので、鄭振鐸と一緒に、北京の栄宝斎など十軒ばかりの文房具屋の便箋の版木五千ばかりのうちから、四百六十何枚を選んで北平箋譜というのを拵えた...
内山完造 「魯迅さん」
...鐸(ベル)がある...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...さて鐸(すゞ)を鳴らして僧を呼んで...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...銅鐸(どうたく)といふものがあります...
濱田青陵 「博物館」
...この銅鐸(どうたく)は今(いま)まで古墳(こふん)から出(で)たことはなく...
濱田青陵 「博物館」
...風鐸(ふうたく)を修繕するだけのためだから...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...寡人に教うるに事を以てする者は鐸を振え...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「測量船」
...鼠がふざけて尾(しっぽ)で鐸を叩くんだって――...
室生犀星 「幼年時代」
...がらんがらんと銅の鐸(たく)を振るを合図に...
森鴎外 「食堂」
...外では鐸(たく)の音が(こおろぎ)の鳴くように聞える...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...外で振っていた鐸の音さえも絶えてしまった...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...恰も鈴鐸(れいたく)鳴るおりなりしが...
森鴎外 「みちの記」
...宝鐸(ほうたく)と銅剣とを載せて不弥の宮へ来ることを報告した...
横光利一 「日輪」
...銅鐸(どうたく)や土器の表面に描かれた線描において現われているが...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??