...僕(しもべ)に鐸(おほすゞ)を鳴(なら)さする其響耳を裂くばかりなれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...人生の説明者たり群集の木鐸たる文人はヨリ以上冷静なる態度を持してヨリ以上深酷に直ちに人間の肺腑に蝕い入って...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...そこから鐘鐸(しょうたく)のついた釣鐘が千斤の重さでさがっていた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...鐸(すゞ)が鳴る...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...橇の鐸(すゞ)の音が聞えたやうに思つたが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...さて鐸(すゞ)を鳴らして僧を呼んで...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...「一小国に限定されない・一時代に限られない・天下万代の木鐸(ぼくたく)」としての使命に目覚めかけて来た・かなり積極的な命なりである...
中島敦 「弟子」
...銅鐸(どうたく)といふものがあります...
濱田青陵 「博物館」
...檐(のき)に風鐸(ふうたく)をつるし...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...門に鐘鼓鐸磬(たくけい)を懸け...
南方熊楠 「十二支考」
...同時に木鐸たる記者に...
宮本百合子 「明日への新聞」
...風で風鐸は鳴っているし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...古い本堂の鐸鈴(たくれい)にひびいたりした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...朝夕に鳴る鐸鈴の厳かな音色...
室生犀星 「幼年時代」
...けたゝましく鐸(ベル)を振つた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...外では鐸(たく)の音が(こおろぎ)の鳴くように聞える...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...外で振っていた鐸の音さえも絶えてしまった...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...鐸(すず)の音(おと)や...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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