...僕(しもべ)に鐸(おほすゞ)を鳴(なら)さする其響耳を裂くばかりなれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...人生の説明者たり群集の木鐸たる文人はヨリ以上冷静なる態度を持してヨリ以上深酷に直ちに人間の肺腑に蝕い入って...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...停車場から鐸(すず)の音が...
太宰治 「女の決闘」
...世論の機関――「社会の木鐸」其の他――だと自負するのに無理はないが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...橇の鐸(すゞ)の音が聞えたやうに思つたが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...さて鐸(すゞ)を鳴らして僧を呼んで...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...銅鐸と云ふものは大體に於て支那の鐘から變化して...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...水縁に臨む)唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵(しんゐん)の鐸(たく))声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)朝躋鶴巓夕雲開(朝(あした)に鶴巓(かくてん)を躋(こ)え夕(ゆふべ)に雲開く)瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺(ここ)の腹に縦(ほしいまま)に筆を摸(さぐ)り)収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)打見たところでは一律のようになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一小国に限定されない・一時代に限られない・天下万代の木鐸(ぼくたく)」としての使命に目覚めかけて来た・かなり積極的な命なりである...
中島敦 「弟子」
...銅鐸(どうたく)はその形(かたち)が...
濱田青陵 「博物館」
...馬鐸(ばたく)といつて杏葉(きようよう)と一(いつ)しょに...
濱田青陵 「博物館」
...風鐸なりの肉の厚い巨大な耳がちょうど眦(まなじり)の下辺りから顎の辺りまで福々と垂れ下り...
久生十蘭 「魔都」
...門に鐘鼓鐸磬(たくけい)を懸け...
南方熊楠 「十二支考」
...宝鐸(ほうたく)と銅剣とを載せて不弥の宮へ来ることを報告した...
横光利一 「日輪」
...君はあの塔の風鐸(ふうたく)をどう思います...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...わたくしは風鐸にまで注意していなかったので...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...銅鐸(どうたく)や土器の表面に描かれた線描において現われているが...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
...君はあの塔の風鐸をどう思ひます...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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