...厚い渋紙の表紙をかけた「大久保武蔵鐙(おおくぼむさしあぶみ)」を読んでいました...
芥川龍之介 「手紙」
...破鐙坂東有一堂(やれあぶみざかのひがしにいちどうあり)...
泉鏡花 「一景話題」
...武蔵鐙(むさしあぶみ)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...此(こ)のしたゝかなるとばかりでも一寸(ちよいと)鐙(あぶみ)は窪(くぼ)ませられる...
泉鏡太郎 「怪力」
...鐙(あぶみ)の雉子(きじ)のもゝのまがりめ二(ふた)ツ三(み)ツに張砕(はりくだ)けたり...
泉鏡太郎 「怪力」
...正岡子規が平家物語のなかの宇治川のくだりを詠んだ歌にぬばたまの黒毛の駒の太腹に雲解の波のさかまき來る飛ぶ鳥の先きをあらそふもののふの鐙の袖に波ほとばしる宇治川の早瀬よこぎるいけじきの馬の立髮浪こえにけりなどいふ傑作を私は常に愛誦してゐるのである...
今井邦子 「雪解水」
...片足はその鐙(あぶみ)に蹈み入れて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...要するに此の撥鐙法を七字で説明して居ります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...鐙小屋(あぶみごや)の神主の退却した時を以て一次会が終り...
中里介山 「大菩薩峠」
...この承鐙肉(あぶみずり)は内側にならなけりゃいかん...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐙小屋の神主はけろりとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐙小屋の神主が蓑笠(みのがさ)でやって来たのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信は鐙小屋の神主と相伴うてこの白骨の宿を出てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...足乗せぬ鐙(あぶみ)は手持無沙汰に太腹を打って宙に躍る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...鞍(くら)や鐙(あぶみ)を置くことくらい卑しむべきことはないので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...片鐙(かたあぶみ)でもさしつかえないふうに見えた...
吉川英治 「黒田如水」
...高氏もすぐ鐙(あぶみ)を踏む...
吉川英治 「私本太平記」
...鐙(あぶみ)に足の届いていない伊織の体は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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