...会衆の動揺は一時に鎮(しずま)って座席を持たない平民たちは敷石の上に跪(ひざまず)いた...
有島武郎 「クララの出家」
...そこに落ちていた文鎮(ぶんちん)をにぎって...
海野十三 「海底大陸」
...すぐに笑いを鎮(しず)めて...
太宰治 「乞食学生」
...ドイツ語で書かれた最初の鎮魂曲であり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...平に御鎮まりを」村川菊内外一同...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同じ刺撃性の食物でも唐辛子(とうがらし)や山葵(わさび)の類を咳(せき)の出る病人に食べさせたらいよいよ気管を刺撃して咳を増さしめるけれども生姜(しょうが)は咳を鎮静(ちんせい)させる...
村井弦斎 「食道楽」
...それは鎮守の森一パイに蝉の声の大波が打ち初めた朝の間(ま)の事であったが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...マンザラ妾と他人じゃなかろうが」皆はイヨイヨ固唾(かたず)を飲んで鎮まりかえった...
夢野久作 「斜坑」
...「この電文の内容はどこにも洩れておるまいな」この侮辱的な一言はやっと鎮まりかけた私の癇癪(かんしゃく)をぶり返すのに十分であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...……楽屋の者が総出で取り鎮めに来る...
夢野久作 「暗黒公使」
...ただ中軍に重鎮の気なく...
吉川英治 「三国志」
...多賀(たが)ノ鎮守府から伊達郡(だてぐん)の霊山(りょうぜん)へ移っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...男山から帰って来た恵鎮の報告に...
吉川英治 「私本太平記」
...天下の重鎮(じゅうちん)ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...二輛の檻車を中にくるんで鎮台大門から整々(せいせい)として出て行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...翌日はすぐ掲陽鎮(けいようちん)のふもとへと降りて行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...家中取鎮(かちゅうとりしず)めのお申し渡しだけを受けて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...鎮台の一員のくせに」と...
吉川英治 「日本名婦伝」
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