...頼義義家が前九後三の禍乱を鎮めしより以来...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...これは御鎮護様(おちんごさま)をオチンボサマに懸けた洒落(しゃれ)参りなのかも知れません...
淡島寒月 「寺内の奇人団」
...――ところで、とぼけきった興は尽きず、神巫(みこ)の鈴から思いついて、古びた玩弄品屋の店で、ありあわせたこの雀を買ったのがはじまりで、笛吹はかつて、麻布辺の大資産家で、郷土民俗の趣味と、研究と、地鎮祭をかねて、飛騨(ひだ)、三河、信濃(しなの)の国々の谷谷谷深く相交叉(こうさ)する、山また山の僻村(へきそん)から招いた、山民一行の祭に参じた...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...その灰燼(かいじん)がやや鎮(しず)まり...
海野十三 「蠅男」
...葺たる上に算木(さんぎ)といふ物を作(つく)り添(そへ)石を置(おき)て鎮(おもし)とし風を防(ふせぐ)の便(たより)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...鮭漁に関する風鎮めのお祭に於て...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...然し榛名様も、鎮守の八幡も、如何(どう)ともしかね玉う場合がある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そこでこの上は兵力を以て鎮圧してもらう外はないといって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...来(きた)るべき災禍を鎮めてやるに違いないのだけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...「鎮護国家ノ法タル大元帥御修法ノ本尊...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを鎮めるという名の下に...
中島敦 「妖氛録」
...初子さんも鎮子さんも...
久生十蘭 「だいこん」
...それを鎮めるどころか...
宮本百合子 「「インガ」」
...あれが胸のおそろしい闘を鎮めて遣れ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ひっそり寝鎮まったようすでは...
山本周五郎 「竹柏記」
...鳴りを鎮めた福知山方の桟敷に向って真ッ赤な大口を開け...
吉川英治 「剣難女難」
...鎮台内の聯隊病院は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...この鎮台の山とは...
吉川英治 「日本名婦伝」
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