...修理の逆上の鎮まるように祈るよりほかは...
芥川龍之介 「忠義」
...それから玉(ぎよく)の文鎮(ぶんちん)を置いた一綴(ひとつづ)りの原稿用紙――机の上にはこの外(ほか)に老眼鏡(らうがんきやう)が載せてある事も珍しくない...
芥川龍之介 「東京小品」
...そのお使いにわたって来た金波鎮(こんばちん)...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...鎮静と安眠のためルミナールを用いることにする...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ヤット鎮マリカケル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...確かに中外に対する重鎮たらむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...目的を達すれば鎮(しず)まってしまう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やんやの喝采が暫くは鎮(しず)まりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...北陸の鎮(しずめ)が遠くして...
中里介山 「大菩薩峠」
...処女の心も鎮まることだろう――と言った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それ等の過激な感情が少しずつなりとも鎮まって来ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...お父さんも、野原のことでは突然であったし、大分ショックをおうけになりましたが、それが鎮り、この頃は熱もおありにならないそうで、これは何よりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鎮まり返った夜の宮殿の一隅から...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...鳴りの鎮(しず)んだわけが読めたか...
吉川英治 「私本太平記」
...「大師伝教(でんぎょう)が当山をひらかれたのは、王城の鎮護、国土安泰のためと承知いたすが、甲冑(かっちゅう)をまとい、剣槍を羅列(られつ)し、政争に関(かか)わり、武略を弄(もてあそ)び、朝命に反(そむ)く兇兵に与(くみ)して、王土の民を苦しめよとは、よも天台の立願(りゅうがん)ではあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...火が鎮まって後、池の中からぞろぞろ這い上がって来たのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...内海一帯を鎮(しず)め...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎮台の方を指さした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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