...前にも言った通り七時前に晩餐を食うのが魯鎮の慣わしだからだ...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...お里の心は静かな湖水の水のように鎮まっていった...
海野十三 「雷」
...そして警察力のほかに兵力までも動かしてそしてようやくのことでそれを鎮定した...
大杉栄 「日本脱出記」
...そこは洞庭のうちになった楚江の富池鎮(ふうちちん)であった...
田中貢太郎 「竹青」
...カノコ草(そう)の水薬(訳注 カノコ草の根から製した鎮静剤)でもやるですな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...まさか火山の爆発を鎮圧したり...
戸坂潤 「社会時評」
...騒動を鎮めるための軍用金として借受けた三万両の金がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...【第三回】一佐渡屋は無気味に鎮まり返って奉公人達は彼方此方(あっちこっち)に一と塊りになり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鎮導寺にも立寄り...
長谷健 「天草の春」
...彼は次第に気が鎮まつて行つた...
原民喜 「雲雀病院」
...鎮花祭の行事の如きは忘られて久しい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あの狂夫人の暴れ狂うのを鎮めることの出来るものは...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...愚かな画策を回らせて気を鎮めました...
牧野信一 「晩春の健康」
...泣くことが情念を鎮(しず)めることである理由もそこにある...
三木清 「人生論ノート」
...偶々(たまたま)案内に来られた朴衡鎮君が計らずもかつて柳の講義を聴き...
柳宗悦 「全羅紀行」
...どうぞ気をお鎮め下さい」「どかぬと斬るぞ」菊千代は刀をふりあげた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...五節句や鎮守稲荷(ちんじゅいなり)の祭には赤飯...
山本周五郎 「さぶ」
...洛内もまだまったく鎮(しず)まったといえぬし...
吉川英治 「新書太閤記」
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