...尤も一と頃倫敦(ロンドン)の社交夫人間にカメレオンを鍾愛(しょうあい)する流行があったというが...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...ただ早く父母に別れた幼弟を憐れがって我が子のように鍾愛し...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そして老エフィゲニウスが眼に入れても痛くないほどに鍾愛(しょうあい)している一人娘のロゼリイスは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...数年を経てようやく先代を恥(はず)かしめぬ鶯を養成しこれを再び天鼓と名づけて愛翫(あいがん)した「二代目の天鼓もまたその声霊妙(れいみょう)にして迦陵頻迦(かりょうびんが)を欺(あざむ)きければ日夕籠を座右(ざゆう)に置きて鍾愛(しょうあい)すること大方ならず...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...娘を鍾愛(しょうあい)しながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人の子供はいかに鍾愛(しょうあい)せられようともきっとまたすべてを受けたであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし鍾愛(しょうあい)せられてるのを感ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全家族の鍾愛(しょうあい)のうちに育ったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...丁子屋善兵衞の鍾愛(しようあい)も思ひやられました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鍾愛(しょうあい)の...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...ヂオニソスの鍾愛者であるから...
原勝郎 「鞦韆考」
...王その智慧を感じますます鍾愛した...
南方熊楠 「十二支考」
...いい寄る男たちの名も隠さなければ、人の見ている前で彼らといちゃつき、彼らを鍾愛した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...氏のよい公達(きんだち)かが鍾愛(しょうあい)したものにちがいない)彼女の父はそう云った...
吉川英治 「篝火の女」
...鍾愛(しょうあい)して措(お)かなかったのは...
吉川英治 「剣の四君子」
...とりわけ馬謖の才器を彼はいたく鍾愛(しょうあい)していた...
吉川英治 「三国志」
...彼が鍾愛(しょうあい)して措かない糸垂(しだ)れ桜の巨木は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...老公の鍾愛(しょうあい)はいまもむかしも変らない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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