...種物の相談や鍬鎌の用意等の外には...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...望生(ぼうせい)は萬鍬(まんぐわ)を握〆(にぎりし)めて居(ゐ)る...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...いきなり鍬を芝生の上へ投げ出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...原始ノ鍬ヲ用フルノ困難ハ知ル人ゾ知ラン...
中里介山 「大菩薩峠」
...唐鍬(たうぐは)か何(なに)かで動(うご)かした土(つち)の跡(あと)が目(め)に附(つ)いた...
長塚節 「土」
...今(いま)唐鍬(たうぐは)を以(もつ)て伐去(きりさ)つて遙(はるか)に後(うしろ)へ引(ひ)いてそつと棄(す)てた趾(あと)の一點(てん)である...
長塚節 「土」
...「鍬(くは)も鋤(すき)も無かつたやうだが――」さう言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鋤鍬(すきくわ)を握るさ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...鍬をふるふ農夫のやうに力一杯地面を叩いたりしてしまふのであつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...鍬(くは)をもたないで手がひまなので...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...青眼先生がその板の端を鍬の先でやっと引き起こしますと...
夢野久作 「白髪小僧」
...石と鍬とがかつちり、こつちり、鍬は泣きだす、石は火出だす...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...松平源次郎と黒鍬組(くろくわぐみ)の剛兵衛の顔が見えました...
吉川英治 「江戸三国志」
...一息して、鍬をすてると、彼は糞土(ふんど)の桶を担(にな)って、いま掘りかえした菜根の土へ、こやしを施していった...
吉川英治 「三国志」
...馬沓(うまぐつ)や鍬(くわ)をたたいて...
吉川英治 「野槌の百」
...早速かついで来た鍬(くわ)や鋤(すき)を振るって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鍬は次第に大胆に振りつづけられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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