...鍬の先きが日の加減でぎらっぎらっと光った...
有島武郎 「カインの末裔」
...馬鍬を中にして馬と人が...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...種物の相談や鍬鎌の用意等の外には...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...そこの夫婦は鍬(くわ)など持って出かけて行くようです...
梅崎春生 「桜島」
...耕(たがやし)の鍬(くわ)かたげつつ訪(と)ひよりぬ五月八日 杞陽...
高浜虚子 「六百句」
...土深く鍬を入れて掘り返えし...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...柄の長い馬鍬(まんが)を泥に打込んでは曳(えい)やっと捏(こ)ね...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...シャベルや鍬や鋏を持ち出して...
豊島与志雄 「或る素描」
...で、竹槍、鍬(くわ)、鋤(すき)の類をはじめとしての得物(えもの)は、それぞれ柳の木に立てかけられたり、土手の上に転がされたりして、双方が素手(すで)で無事に入り交って、といっても中心に絶えずその理解を説いている浪人姿のさむらいを置いて、おのおのの主張を口舌で取交しはじめていることも、ハッキリわかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎌や鍬で寸法を取つて歩くのも厄介(やくかい)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處から鍬(くは)の柄三尺八寸の寸法で三三が九つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その鍬はしばしばまた木の下から切取った樹枝に過ぎず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...金物ではわずか「備中鍬(びっちゅうぐわ)」の名が残るだけでしょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...二二大鍬初(おおくわぞ)め正月十一日を何というか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「……あの鍬は君のものなんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ふたりはあわてて鍬の柄(え)を持ちかえ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...鍬の手をつづけていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一挺(ちょう)の鍬(くわ)を持っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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