...スコップと十字鍬を持って乗りこむ...
石川欣一 「比島投降記」
...ガバ/\と音立てて進む馬鍬のあとに...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...遠州金谷ヶ原で刀とる手に鋤鍬をもち...
心猿 「桜もち」
...この間から見えなくなったわしの鍬(くわ)はどこにあるだかねえ」「汝家に帰りて...
海野十三 「火星探険」
...雨はわたしが豆畠に鍬(くわ)を入れるのをさまたげはするが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...途中鍬を擔いで行くもの三四人に逢ふ...
長塚節 「十日間」
...傷をつけないようにな」「合点でございます」こんもりと小高くなった土饅頭のはじのほうから鍬を入れて掘りひろげてゆく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...六尺幅のところ横に散らばって、一鍬々々、踏みにじるように進んでいる彼らの身体は、流れるような汗に濡れ、照りつける陽(ひ)にむんむんとむれていた...
本庄陸男 「石狩川」
...二人で鍬を担いで其の男と一緒に自動車の食い込んでいる現場へ出掛けて行きました...
牧逸馬 「双面獣」
...誰かの名前を知つてゐるか――などゝ思はせ振りなことを歌ひながら鍬をかついでさつさと行き過ぎて行く若者もあつた...
牧野信一 「歌へる日まで」
...私たちは新らしい鋼鉄(こうてつ)の三本鍬(ぐわ)一本と...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...」虔十はきまり悪そうに鍬を置きました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...三本鍬(くわ)と一緒に餅を三升ほど搗(つ)いて田の畔(あぜ)に置けという...
柳田国男 「山の人生」
...鍬を投げ出して病室に帰って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...下屋(しもや)から鍬(くわ)を持って来て...
吉川英治 「私本太平記」
...一人の老僧が鍬(くわ)をもって百姓をしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いちどわが家(や)へ戻って鍬(くわ)を持ち出し...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「…………」一鍬掘っては...
吉川英治 「宮本武蔵」
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