...僕が活版本を始めて見たのは結城合戦花鍬形(ゆふきがつせんはなくはがた)といふのと...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...鍬をその土中につきさして耕すと...
豊島与志雄 「秋の幻」
...故郷の田舎に鋤鍬を執って働いてる...
豊島与志雄 「電車停留場」
...平助は鍬の柄を杖に腰を伸して立上った...
豊島与志雄 「土地」
...そのうちのある一部分に向って鍬(くわ)を打卸しつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...鍬も立たないような厄介な...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...黒木長者の雇人が二、三十人、木刀や手槍まで持出して、地藏樣を屋敷内に移さうとすると、土地の人は、鍬(くは)、鎌、竹槍で鎧(よろ)つて、さうはさせねえと言ふ騷ぎ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その晩すぐ鍬(くわ)を持ち出してもとの菱屋の屋敷跡にやつて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鍬を持って行ったんだぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「これでみんなですね」權次は鍬(くは)の手を休めます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長い鍬を肩にになつて前屈みの姿勢で重苦しく...
原民喜 「飢ゑ」
...そのうちにだしぬけに鍬を休めて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そして納屋から唐鍬(たうぐは)を持ち出してぽくりぽくりと芝を起して杉苗を植ゑる穴を掘りはじめました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...路上右手の方へ走り去る)段六 阿呆が!(鍬を振る)すると再び揚幕から...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...鍬(くわ)と違って骨が折れるばかりでなく...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...城勤めの黒鍬(くろくわ)の者か...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鍬(くわ)をもって麦の畝(うね)をすいていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...彼は鍬を抛(なげう)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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