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今村恒夫 「歩哨戦」
...その沼地よりことごとく水を引いてそこでもって小さい鍬(くわ)で田地を拵(こしら)えて...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...彼はジェコブ・マアレイを埋葬した寺男の鍬に頼らずして...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...時々竹箆(たけべら)で鍬の刃につく土を落しつゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...滅多(めった)に鍬(くわ)は取りません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...殿御の武者振は黄金の鍬形...
直木三十五 「南国太平記」
...自分が鍬(くわ)を入れた畠の野菜や果実を何時も喰べていること――之は...
中島敦 「光と風と夢」
...鍬は音を立てないように...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...鍬鋤を担いだ山武士態の男がむらむらに群れ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...次の鍬をおろすところを探さなければならない...
本庄陸男 「石狩川」
...辰男君床の間に蚕を飼ふよく眠る御蚕に大幅懸りけりふらこゝを掛けて遊ぶや神の森鞦韆にしばし遊ぶや小商人代馬や又廻り来し草の門遠き祖の墳墓のほとり耕しぬ炉塞や一枝投げさす猫柳炉塞いでしとね並べぬ宿直人炉塞いで人逍遙す挿木垣青々と挿木の屑の掃かれけり一鍬の田の土盗む挿木かな口とぢて打ち重りつ種俵種まくや火の見梯の映す水に種俵大口あけて陽炎(かげろ)へり守水老...
前田普羅 「普羅句集」
...子供等(こどもら)は木(き)の鍬(くわ)で沙(すな)ッ掘(ぽじ)りをしてゐる...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...家に還って鋤(すき)鍬(くわ)を持ち行かば蝮ちゃんと元のままに待って居る...
南方熊楠 「十二支考」
...その堰に自分の手に鍬をもっているから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鍬は藤田という家に伝わっているそうだが...
柳田国男 「山の人生」
...肩に一梃の鍬を荷(にな)えておりました...
夢野久作 「白髪小僧」
...あの爺さんはキットあの鍬を放り出して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鍬をそこに抛(ほう)って...
吉川英治 「親鸞」
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