...刀の鍔(つば)にゐる天使でさへ...
芥川龍之介 「長崎小品」
...そして鍔広(つばびろ)の帽子を取って...
有島武郎 「或る女」
...金鍔(きんつば)は二錢(にひやく)で四個(よんこ)あつた...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...その上で新しい鍔広(つばひろ)の麦稈帽を日にかゞやかしつゝ避暑客が鮎を釣つてゐるのがそれと指(ゆびさ)された...
田山録弥 「浴室」
...鍔広帽を冠った二人連れの坊さんを見かけなかったか?」「ハア...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...力に任せて鍔押しに押して来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...この間の日曜には二十五銭で鉄の鍔(つば)を買って...
夏目漱石 「永日小品」
...次には帽子を取って鍔(つば)と鍔とを両側から圧(お)し潰(つぶ)して見せる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...うまく行くと鍔もとまで通るのだが...
野上豊一郎 「闘牛」
...その剣は文字通り鍔もとまで刺さり...
野上豊一郎 「闘牛」
...脇差は鍔を外して懐に隠し...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...それから薄暗い横町の電柱の陰では鍔(つば)の垂(た)れた帽子で目隠しをしたヴァヰオリン弾(ひき)の唄売りなど...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...大釜故入るには鍔(つば)を足懸りに入候へ共...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...ぱちんと刀の鍔(つば)が鳴った...
山本周五郎 「半之助祝言」
...鍔(つば)の広い帽子を冠(かぶ)っているためである...
夢野久作 「暗黒公使」
...相手の鍔(つば)を割って...
吉川英治 「剣難女難」
...きっとお救いする道が……」パチンという鍔(つば)の音に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...先に鍔(つば)を斬った真雄の一刀を受けてみると...
吉川英治 「山浦清麿」
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