...「鍋釜を買う」... 
...「鍋釜にお湯を沸かす」...
...「鍋釜で料理する」...
...「鍋釜が錆びた」...
...「新しい鍋釜セットを買った」...
...台所の豪傑儕（ごうけつばら）、座敷方（ざしきがた）の僭上（せんじょう）、栄耀栄華（えようえいが）に憤（いきどおり）を発し、しゃ討て、緋縮緬（ひぢりめん）小褄（こづま）の前を奪取（ばいと）れとて、竈（かまど）将軍が押取（おっと）った柄杓（ひしゃく）の采配、火吹竹の貝を吹いて、鍋釜の鎧武者が、のんのんのんのんと押出（おしだ）したとある……板の間ヶ原や、古戦場...
泉鏡花 「霰ふる」
...鍋釜などがゴチャゴチャにおかれてある...
伊藤野枝 「転機」
...鍋釜をほとんど洗ひません...
江南文三 「佐渡が島から」
...いくら貧乏世帯でも鍋釜はあるはず...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...桜井村で鍋釜を借りようと思っても...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...動いたことのない古物が――鍋釜（なべかま）...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...借金スルノハツライモノ鍋釜マデモミンナ取ラレテスツテンテンと...
中里介山 「大菩薩峠」
...鍋釜を所有していれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...煮炊（にたき）をする鍋釜...
中里介山 「大菩薩峠」
...鍋釜（なべかま）や七輪を買ひ...
林芙美子 「浮雲」
...鍋釜（なべかま）を満載したリヤカーや...
原民喜 「壊滅の序曲」
...わずかばかりの粮米と鍋釜...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...跣足で以て如何なる處へでも自分の身代の鍋釜を携へて歩いて往く...
松本文三郎 「印度の聖人」
...鍋取また釜取は鍋釜の下に敷く物で...
南方熊楠 「十二支考」
...石の壁に沿うて造りつけてある卓（つくえ）の上で大勢の僧が飯や菜や汁を鍋釜（なべかま）から移しているのが見えて来た...
森鴎外 「寒山拾得」
...石（いし）の壁（かべ）に沿（そ）うて造（つく）り附（つ）けてある卓（つくゑ）の上（うへ）で大勢（おほぜい）の僧（そう）が飯（めし）や菜（さい）や汁（しる）を鍋釜（なべかま）から移（うつ）してゐるのが見（み）えて來（き）た...
森鴎外 「寒山拾得」
...鍋釜（なべかま）まで揃っていた...
山本周五郎 「さぶ」
...第一に真面目でおとなしいし……と隣の夫婦がすぐ鍋釜（なべかま）の次に女房を考えたのも無理ではないしまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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