...主治醫眞鍋氏は先生の靜かな臨終を亂すに忍びないからと云つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...二人の飯盒に半分以上も入っている昼飯の残りを鍋で煮て...
石川欣一 「可愛い山」
...この質問は鍋島侯爵によって巧に提出されたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...誰か徳利をさげてひと走りしてもらいたい」田村義重郎が起って「例によって柳川鍋も註文してきますか」山田が庭石の上にもち出した七輪に枯枝をくべて破れ団扇でバタバタとあおり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...八時から十一時まで高鍋町本通り行乞...
種田山頭火 「行乞記」
...米友は笑止(おかし)がって鍋焼饂飩に力をつけてやり...
中里介山 「大菩薩峠」
...鍋は沸々として煮立つと突き上げられて居た蓋が自ら鍋と平らにさがる...
長塚節 「佐渡が島」
...ところが毎日毎晩一つ鍋(なべ)のものを突(つ)ついて進行しているうちに...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...鍋まで綺麗に洗つてあります」「恐ろしく行屆く野郎ですね」ガラツ八は囁きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さて鍋類の洗いにうつり...
羽仁もと子 「女中訓」
...牛鍋本店て家へ肉を食ひに行き...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...暑いけれど、牛鍋はうまし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...草鞋形の鍋取がたまたま用いられたそうだが...
南方熊楠 「十二支考」
...バターを鍋へ入れて少し色のつく位煮てその魚へかけて胡瓜(きゅうり)もみか湯煮(ゆで)たじゃが芋なんぞを附合(つけあわ)せにして出すとなかなか結構ですよ」玉江嬢「それは手軽に出来ますね...
村井弦斎 「食道楽」
...代りの生(なま)を鍋に運ぶ...
森鴎外 「牛鍋」
...炉にかけた大きな鍋には...
山本周五郎 「雨あがる」
...鍋の蓋(ふた)を取って覗きながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鳥鍋と言っても鳥の肉をそんなに食ったわけではない...
和辻哲郎 「夢」
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