...鍋(なべ)を火にかけてはこがし...
海野十三 「空襲警報」
...雁鍋、松田、平清、岡野その他の何所の「だんご」という如く、昔東京の名物であって今はあとかたもなく消えてしまった所が枚挙にいとまがない程である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そこで腰に鉄鍋を当てて待構えていて...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...鍋井克之(なべいかつゆき)...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...それだけに救世軍の鍋などとはよほどちがった感じを傍観者に与えるものである...
寺田寅彦 「千人針」
...鍋のものを盛につっつき...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...かまどの上の大きいお鍋が...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...鍋町の現場から驅け戻つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鍋まで綺麗に洗ってあります」「恐ろしく行届く野郎ですね」ガラッ八は囁(ささや)きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...磨き拔かれた釜や鍋や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ざくざく刻んで鍋へはふりこむ...
林芙美子 「愛する人達」
...お婆さんは庭へ七輪を出して土鍋をかけた...
林芙美子 「絵本」
...その時大阪中で牛鍋(うしなべ)を喰(く)わせる処は唯(ただ)二軒ある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...放心して人の顔ばかり視ていたお鍋は初めて心附き...
二葉亭四迷 「浮雲」
...やっぱり今の書物の二十八ページ〔春の巻 第十 豚の刺身〕にカステラ鍋とテンピの図が出ていますからあれを見てブリキ屋に造(つくら)せれば何処(どこ)でも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...私は一口茄子の芥子漬が大層好きですがあれはどうして拵えます」お登和嬢「あれは塩一合へ水一合を加えて鍋で煮てよく冷ましたものへ山盛(やまもり)一升の一口茄子を漬けて軽い圧(おし)をして一晩置きます...
村井弦斎 「食道楽」
...鍋山又五郎は惘然(もうぜん)と立ったままだった...
山本周五郎 「雨あがる」
...燗鍋の中へ入れた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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