...ドストエフスキイふうのはげしく錯乱したあなたの愛情が私のからだをかっかっとほてらせた...
太宰治 「川端康成へ」
...それからはもう錯乱したひとみたいに眼つきをかえて...
太宰治 「饗応夫人」
...一時気持が錯乱したととったのであろう...
橘外男 「逗子物語」
...まるで精神の錯乱した弟が...
橘外男 「逗子物語」
...放恣(ほうし)な錯乱した定まりない同じ目つき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私は錯乱した畳や襖(ふすま)の上を踏越えて...
原民喜 「夏の花」
...とつぜん錯乱した...
久生十蘭 「一の倉沢」
...錯乱したように演壇を駆けおりると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...錯乱したように巴里中を駆け廻る...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...錯乱したように叫び出した...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...錯乱したようすで足早やに監房の中へ進み入り...
久生十蘭 「魔都」
...錯乱したように部屋から飛び出して行った...
久生十蘭 「魔都」
...玄関へ廻れ!」という錯乱したような真名古の声がきこえる...
久生十蘭 「魔都」
...さすがに豪腹な林もとりとめのないまでに錯乱したのである...
久生十蘭 「魔都」
...錯乱した論理が仮定するように...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...たぶん頭が錯乱したのだろう...
山本周五郎 「柳橋物語」
...順序の錯乱した耄及愚翁本を転写した人が...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...第二にはこの転写本が刊行に至るまでの間に錯乱したと考えることもできる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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