...鼓声地を撼して将に洛陽にむかつて発せむとす...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...大規模な集団行動として世間を震撼(しんかん)させた...
高見順 「いやな感じ」
...日本中を震撼させた凶事のもとになつたのでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...灯のつきそめた裏街をいたずらに震撼する...
谷譲次 「踊る地平線」
...波の音は地を撼(うごか)すやうに絶えずきこえて来てゐた...
田山録弥 「磯清水」
...其熱烈な意気は彼女の心を撼(うご)かした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...社会を撼(うご)かすは決して一個人の力にのみ依頼すべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ジョン・リードの「世界を震撼させた十日間」等...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...電光が針金の如き白熱の一曲線を空際に閃かすと共に雷鳴は一大破壊の音響を齎して凡ての生物を震撼する...
長塚節 「太十と其犬」
...水(みづ)が欲(ほ)しいと人(ひと)が思(おも)ふ時(とき)蛙(かへる)は一齊(せい)に裂(さ)けるかと思(おも)ふ程(ほど)喉(のど)の袋(ふくろ)を膨脹(ばうちやう)させて身(み)を撼(ゆる)がしながら殊更(ことさら)に鳴(な)き立(た)てる...
長塚節 「土」
...草木(くさき)は遠(とほ)く遙(はるか)に響(ひゞ)けと鳴(な)く其(そ)の聲(こゑ)に撼(ゆす)られつゝ夜(よる)の間(あひだ)に生長(せいちやう)する...
長塚節 「土」
...熬(い)りつける樣(やう)な油蝉(あぶらぜみ)の聲(こゑ)が彼等(かれら)の心(こゝろ)を撼(ゆる)がしては鼻(はな)のつまつたやうなみん/\蝉(ぜみ)の聲(こゑ)が其(そ)の心(こゝろ)を溶(とろ)かさうとする...
長塚節 「土」
...一世を震撼させた「グレート・イースタアン」は...
服部之総 「黒船前後」
...只もう校舎を撼(ゆす)ってワーッという声の中(うち)に...
二葉亭四迷 「平凡」
...ジヤカウサウハ生ノ時苗葉ヲ撼動スレバ其気麝香ノ如シ葉ヲ揉或ハ乾セバ香気ナシ漢名彙宛詳註ノ麝草ニ近シ」と書いてある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...越前から加賀まで震撼(しんかん)させてきた猛将だろうかと思うのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしすべては一瞬の震撼(しんかん)に似ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ドック中を震撼する...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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