...「花形装飾薩摩」〔錦手?〕が三百年も古いものだと思っているのは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...錦手(にしきで)の皿小鉢(さらこばち)...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...テーブルの上には錦手(にしきて)の皿にまき羊羹(ようかん)の様なるものを積みたり...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...プールの水に鱗波をたてて右往左往する錦手の鯉の子供を...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...やがて下女は直径一尺五寸もありそうな錦手の大丼鉢(どんぶりばち)に山の如く柿を盛て来た...
正岡子規 「くだもの」
...譬喩の句は松に藤蛸木(たこき)にのぼるけしきあり 宗因もちに消ゆる氷砂糖か不尽(ふじ)の雪 同錦手や伊万里(いまり)の山の薄紅葉 同鴨の足は流れもあへぬ紅葉かな 同蓬莱(ほうらい)や麓(ふもと)の新田干鰯(ほしいわし)栄政(えいせい)呉竹(くれたけ)や大根おろし軒の雪 心色是は又水の月とる麩(ふ)売なり 未計の如き...
正岡子規 「古池の句の弁」
...よく寿司屋が用いる「錦手(にしきで)」の皿や鉢は皆赤絵であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...たいていは輪切りにして体裁専一に錦手の鉢に盛りあげ...
山本笑月 「明治世相百話」
...錦手大丼(にしきでおおどんぶり)と能面を並べた壁飾(かべかざり)...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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