...錦の縁(へり)のある御簾(みす)と申し...
芥川龍之介 「邪宗門」
...其肆頭の書籍は世間の虚栄を増長せしむる錦繍綾羅(りょうら)と違って...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...講談落語雑誌「東錦」第三号に「岩出銀行血染の手形」英人ブラック講演...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...綾錦(あやにしき)の水干(すいかん)に下げ髪の童子...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...ここに錦繍(きんしゅう)の楽土が織り出されているのであります...
高浜虚子 「俳句への道」
...禹徳淳 (大声に)かの奸悪なる老賊めわれわれ民族二千万人滅種の後に三千里の錦綾江山を無声の裡に奪わんと青年らは凝然と聞き入っている...
林不忘 「安重根」
...お茶の水から外濠線(そとぼりせん)に乗り換えて錦町三丁目の角(かど)まで来ておりると...
田山花袋 「少女病」
...それは文選に見ゆる張衡の四愁詩に、美人贈我錦繍段...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...奇(あ)やしい錦繍の衣を引きまとって...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...――聟の錦太郎奴(め)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今日は、錦鯉のほうは、なさらないんですか」と、とってつけたようなことをいうと、石田氏は、はははと空笑いをして、「こう暑いと、魚が怠けて、居睡りばかりしている...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そして錦の安全を期するためにほとんど万全の策がとられた事を誇ったりした...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...大銀杏の木かげ東錦絵のやうに美しく見えてゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...譬喩の句は松に藤蛸木(たこき)にのぼるけしきあり 宗因もちに消ゆる氷砂糖か不尽(ふじ)の雪 同錦手や伊万里(いまり)の山の薄紅葉 同鴨の足は流れもあへぬ紅葉かな 同蓬莱(ほうらい)や麓(ふもと)の新田干鰯(ほしいわし)栄政(えいせい)呉竹(くれたけ)や大根おろし軒の雪 心色是は又水の月とる麩(ふ)売なり 未計の如き...
正岡子規 「古池の句の弁」
...錦橋は書上に「天明八戊午年人始て曼公の術ある事をしる」と云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是は弟潤三郎が同じ錦橋碑の事を報じた書であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...題して「錦霜軒(きんそうけん)」と誌(しる)してある...
吉川英治 「江戸三国志」
...「錦小路殿のお見え」と...
吉川英治 「私本太平記」
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