...一山唯錦を晒すが如きに...
大町桂月 「房州紀行」
...先生は相變らず帽子を膝の上に置いた儘で「其錦絲とかいふのは十風の細君の妹とかいふ事でやすな...
高濱虚子 「俳諧師」
...皆様方のお召しになっていらっしゃる唐織や綾錦などが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...六七歳の頃東京土産に三枚續きの錦繪(江戸繪と呼んでゐた)をもらつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...神田錦町(にしきちょう)に在った貸席錦輝館で...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...みそはぎやが錦絵のやうに咲き乱れてゐるのでした...
野口雨情 「女王」
...――その錦太郎を見張つて居ろと言つたぢやないか」平次の聲は急に激しくなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錦太郎が殺したと思ひ込んでゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの錦太郎とかいう野郎は祝言をしたいのかね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...錦絵の智識から羽左衛門(はねざえもん)かとか尾上梅幸(おがみうめゆき)とかよぶようなこともしなかったから...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...錦子はお医者さまの娘だ...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...錦子は友達の真面目(まじめ)なのを...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...袙(あこめ)は山吹(やまぶき)色の支那錦(にしき)のそろいの姿であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...錦橋の養子だとしてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...出入りの呉服屋が染めあげてきた小菊模様の錦紗の羽織を...
矢田津世子 「女心拾遺」
...錦繍(きんしゅう)の帳(とばり)を垂れ...
吉川英治 「剣難女難」
...日輪を打ち出した錦の御旗をかかげており...
吉川英治 「私本太平記」
...錦帯橋のたもとで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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