...錦襴の蒐集は、三インチか四インチ位の四角い切を、郵便切手みたいに帳面にはりつけるのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...錦絵を板(はん)に合わせたように同一(おなじ)かったのである...
泉鏡花 「霰ふる」
...子役の粗相12・10(夕)今道頓堀の中(なか)座で演(や)つてゐる『故郷飾錦伊達織(こきやうへかざるにしきのだており)』...
薄田泣菫 「茶話」
...まごまごするとファッショの手助けをすることになりゃしないか」「逆にこっちで利用するんだ」「錦旗革命を黒旗革命にもってこうと言うのか」それにはまだ自分たちの力が弱いなと丸万は顔をしかめて...
高見順 「いやな感じ」
...滿山皆なさま/″\の錦繍(きんしう)を着くるの時...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...お茶の水から外濠線(そとぼりせん)に乗り換えて錦町三丁目の角(かど)まで来ておりると...
田山花袋 「少女病」
...小町の容色をひく錦子も...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...錦子は、おかるが美妙というところで、クスンと鼻で笑ったが、嬉しくなくはないが、なんとなく浮きたたなかった...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...自慢のつづれの錦を展観させるべく一夕(いっせき)知己(ちき)を招いた...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...ハネてから、錦潟へ寄り、あっさりしたものを食ふ、暑くて/\何の楽しみもなし、帰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二三年前に東京であった博覧会の錦絵などもある...
水野葉舟 「香油」
...支那(しな)では春の花の錦が最上のものに言われておりますし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...霧渓所撰の錦橋行状に年齢の齟齬を見ることを言つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのお手本の正体が錦絵だったか押絵だったか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...錦の布につつんで...
吉川英治 「三国志」
...堂上堂下に集まった諸将はみな錦繍の袖をかさね...
吉川英治 「三国志」
...買物にも錦児(きんじ)ばかりやって...
吉川英治 「新・水滸伝」
......
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??