...もう二尺だけ手が長ければ腕金の錘りにとどいて腕金を起こすことができるのだが...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...あの原動力の重錘(おもり)というか分銅は...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...そはエスキモーが斯かる事を爲す時に用ゐる錘(おも)りと好(よ)く似(に)たる石片角片の遺跡(ゐせき)より發見さるるに由りて推考(すいかう)せらるるなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...そして歯車と錘とから出来ている時計が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...投網(とあみ)の錘(おもり)をたたきつぶした鉛球を糸くずでたんねんに巻き固めたものを心(しん)とし鞣皮(なめしがわ)――それがなければネルやモンパ――のひょうたん形の片を二枚縫い合わせて手製のボールを造ることが流行した...
寺田寅彦 「野球時代」
...その闇(やみ)の中に錘(おもり)を投ずること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...簪(かんざし)を錘(おもり)にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...古(ふる)い勾玉(まがたま)はたいてい一方(いつぽう)あるひは兩方(りようほう)から圓錘形(えんすいけい)に近(ちか)い孔(あな)が開(ひら)いてをり...
濱田青陵 「博物館」
...二つのハンドルでその沈錘(ちんすい)を巻き上げねばならない...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...紡錘形や円筒が無言で盛上つて流動してゐたのだ...
原民喜 「火の子供」
...紡錘はビイビイ唸り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...紡錘(つむ)を持つて糸車のまへに坐るくらゐが分相応だよ! あれあ屹度...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...女の手にされる紡錘(つむ)そつくりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...『錘』と言ひ『ポオに獻ず』と言ひ『窓から』と言ひ『白の微動』『落葉』と言ひ...
福士幸次郎 「太陽の子」
...錘をつけておいたろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...自躰(じたい)心に錘(おもり)がくツついてゐるか...
三島霜川 「青い顏」
...何千という錘(つむ)が絶え間なく廻っている...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...私はこの錘を垂れて人生からさらに何物かを釣り上げようとしているのかと...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
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