...錘はドサンと音をさせて墜ちる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...時計の振子を大きくしたような相当な錘(おも)りがついていたから...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...鉤には誰かが河豚(ふぐ)にでも切られたらしい釣鉤と錘具(おもり)とが引つ懸つてゐるばかしで鱚らしいものは一尾(ぴき)も躍(をど)つてゐなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...)●凹み石錘(おも)り石の左方(さはう)に畫きたる火山石を人工(じんこう)にて橢圓体状(だゑんたいじやう)に爲したる者にして...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...そうしておいて再び左手を下げて糸を紡錘の針の先端にからませて撚りをかけながら新たな糸を引き出すのである...
寺田寅彦 「糸車」
...祖母が糸車で一生涯(いっしょうがい)かかって紡ぎ得たであろうと思う糸の量が数え切れない機械の紡錘から短時間に一度に流れ出していた...
寺田寅彦 「糸車」
...四十九個の紡錘体の始末に困ったが...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...胸の中に鉄の錘を投げ込まれるような残忍な感じだった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...その闇(やみ)の中に錘(おもり)を投ずること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...重い錘をつけておくと...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...サア」千貫目の錘(おもり)を掛けられたような腕を差出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...サア」千貫目の錘(おもり)を掛けられたやうな腕を差出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外から椎の木の枝に小石の錘をつけた糸を投げかけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妾には当時大金なりける五十銭紙幣に重錘(おもり)をつけて投げ与えけるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...錘(おもり)をつけられかつ呪われたままで泥底のなかに沈みこんでいることなどがあった...
室生犀星 「幻影の都市」
...霊魂が空虚でそこに対抗する錘(おもり)がなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...足に錘(おもり)を結(ゆ)わえ付けられて...
夢野久作 「怪夢」
...錘(おも)りをかけて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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