...まるで樽の中のような紡錐形(ぼうすいがた)の部屋で...
海野十三 「地球盗難」
...圓錐丘の上に淺間祠あり...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...特許銃と円錐弾と望遠鏡とをもって打って出る...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...船から望んだときの三宅島はその火山島らしい円錐形(えんすいけい)の半ばの高さから下方は淡緑色に蔽(おお)われて...
田畑修一郎 「石ころ路」
...土器の中には此石錐(いしきり)にて揉(も)み開(あ)けたるに相違無き圓錐形の孔(あな)有る物有り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...尤も映画などで見ると今の人はそういう場合に吸殻(すいがら)で錐(きり)のように灰皿の真中をぎゅうぎゅう揉(も)んだり...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...そして角錐の頭の角度を約五十度とするとハロの直径が計算され...
中谷宇吉郎 「雪」
...角柱の頭に角錐がついたもので...
中谷宇吉郎 「雪」
...思ひきや錐(きり)のやうに尖つて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その錐目を隱すために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私のせんちめんたるは錐のごとくなる...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...――脳天に太い錐を揉み込むで...
牧野信一 「白明」
...数が多く個々倒円錐形の大形花床すなわち花托(蓮房もしくは蜂と称する)の上平面の凹処に陥在し...
牧野富太郎 「植物記」
...円錐の斜截面が側円なりや否やについては疑いもあったようで...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...錐(きり)で一所刺すと...
南方熊楠 「十二支考」
...五月の巻餅(まきもち)や粽(ちまき)の円錐形と...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「荊棘(いばら)の木を切って来よ」帝は、求められて、それを印材とし、彫刀もないので、錐をもって、手ずから印をお彫りになった...
吉川英治 「三国志」
...総じてそれらは円錐、角錐、ないし段付角錐の形をとる傾向があったが、完璧な円筒形、完璧な立方体、立方体のクラスタ等の矩形構造、および点在する独特な角の付いた大建造物もあり、その五芒星形を基盤にした平面図は大まかに言って現代の要塞を思わせた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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