...赤い馬の尻尾のような羽根をぶら下げた白い円錐形の帽子をかぶった支那公使館員...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...圓錐形(えんすいけい)の偉大(いだい)な山(やま)であるが...
今村明恒 「火山の話」
...花や果実のあふれ出てくる宝角という円錐形の筒を抱いているのであった...
海野十三 「すり替え怪画」
...錐のためけずりとられた土が車体のまわりを滑(すべ)って後方へ送られますが...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...一方に、圓錐丘高く、草生ひしげり、樹木も、ところ/″\に立てり...
大町桂月 「狹山紀行」
...先が円錐形をなして尖っている形...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...錐(きり)のように人を刺し通す鋭い直線的な眼つきをしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はや車は立錐の地なく...
内藤湖南 「寧樂」
...立錐(りっすい)の余地もないほどの聴衆で埋まるという盛況です...
中里介山 「大菩薩峠」
...既に割れ落ちた雪の残骸は、到るところ河原に乱立して、円錐形に尖り、気泡の多い氷塊となっている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その錐目を隱すために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...圓錐形やの交錯せる構想を用意すべきである...
萩原朔太郎 「宿命」
...錐を揉みこまれるような肩の痛みが灼熱感にかわり...
久生十蘭 「一の倉沢」
...窓枠(まどわく)の左の方に大きな錐穴(きりあな)があけてあって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...伊勢の大神宮では今日でもヤマビワの木で錐の様にヒノキをもんで発火させ...
牧野富太郎 「植物記」
...ブランデル錐をなんにするのだね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...満場立錐(りっすい)の余地もない大入りで...
夢野久作 「暗黒公使」
...錐(きり)のごときするどさを研(と)ぎすましてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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