...始めて鋭く大殿樣の御顏を眺めました...
芥川龍之介 「地獄變」
...私の神経は異常に鋭く...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼の声もまだ鋭くない...
種田山頭火 「其中日記」
...トレーポレモス投げ突けし槍は敵將の左腰 660打ちて鋭く其穗先貫き通り骨に觸る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鋭く長き槍はその根元に於て穗を碎く――デーイポボスは剛勇のメーリオネース突く槍を恐るるあまり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そしてこの鋭くされた良心の力を借りて屈伏せしめられ得るであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...寒い風は一刻ごとに鋭くなっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マーシを見て」ノラの声が鋭く響いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...この鋭くて厳しい警部補にビートリスが詰問される姿は嬉しくない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...鋭く光る青い瞳はアングロサクソンの血を示している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...「Khufu のKはサイレントになるにきまつてゐらア!」「間抜野郎!」と相手も鋭く怒鳴つた...
牧野信一 「歌へる日まで」
...次第に鋭く凝りかたまつて...
牧野信一 「鏡地獄」
...繁く細かければそれだけ鋭く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...陽の光りの鋭く竹の節に射しこもった縞が...
横光利一 「旅愁」
...日ぐらしの声の鋭くひびきわたる樹の枝ぶりを仰ぐ眼もとにも...
横光利一 「旅愁」
...かれの目は鋭く何かを求めている...
吉川英治 「江戸三国志」
...説くほど鋭くなる大炊介(おおいのすけ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...それによって彼らはその「眼」を鋭くし...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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