...かつ岸内閣に鋭い怒りを感じているものであります...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...万事を葉子の肩になげかけてそれが当然な事でもあるような鈍感なお坊(ぼっ)ちゃんじみた生活のしかたが葉子の鋭い神経をいらいらさせ出した...
有島武郎 「或る女」
...剃刀(かみそり)よりも鋭い角のついた硝子(ガラス)の破片(はへん)でわれとわが皮膚を傷つけたのです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...面長(おもなが)な眼の鋭い中年の修験者は...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...「あたしをどこへ連れて行くのよ?」と彼女はだしぬけに鋭い聲で口走った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...鋭い叫び声をたてて逃げてしまっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よほど鋭い観察力をもってしなければ...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...勘の鋭い神経体質の為...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...鋭い観察者なら、感づいたかも知れない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ますます気鋒の鋭い奴だな!」そして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...先生にはまた本そのものに対する鋭い勘があって...
三木清 「西田先生のことども」
...いなづまのやうに鋭い色氣の發作なのだ...
室生犀星 「帆の世界」
...それにお目が鋭いので...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...突如として閃くやうに旋囘して來る熊蜂の鋭い風...
横光利一 「榛名」
...僧属に共通の眼の鋭い客である...
横光利一 「旅愁」
...また!‥‥同じ響きが、靜かな空中で!――ズウンといふ長く引いた、鋭い、唸るやうな音、或る堅い、殘忍な小さな物體が非常の速度で一直線に飛んでゐて、それに打つかつたら最後だといふ感じを起させる...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...鋭い上目づかいに...
吉川英治 「江戸三国志」
...鋭い銃声は新鮮な自由の歓びに充ち溢れていた...
渡辺温 「絵姿」
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