...それは鋭い針よりももつと鋭い懐剣の一種だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...また牙や角の大きく鋭いことは之を用ひて敵を倒すには無論極めて有利な性質であるが...
丘浅次郎 「人類の将来」
...またしても鷦鷯(みそさゞへ)のやうに鋭い音を立てた...
薄田泣菫 「茶話」
...読者の胸にくいこむ鋭いものでなかったにせよ...
妹尾韶夫 「「ザイルの三人」訳者あとがき」
...鋭い観察の眼を投げる...
寺田寅彦 「柿の種」
...鋭い眼付(めつき)で瞬(またた)き一ツせず車掌の姿に注目していた...
永井荷風 「深川の唄」
...ただの石かと鋭い鑑別の目をそそぎつつ...
永井隆 「この子を残して」
...ようやく鋭い回転をはじめる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...眼つきの鋭い男である...
火野葦平 「花と龍」
...いつにもない鋭い顔をして...
水野葉舟 「かたくり」
...おかみさんは直覚が鋭いから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...裏の竹藪のあたりで鋭い小鳥の声がしていた...
矢田津世子 「茶粥の記」
...5眼の鋭い、禿鷲(はげわし)のような男が訪ねてきて、欽二の行動について、お松の知ってる限りを鑿(のみ)のような舌の先きでほじくっていった...
矢田津世子 「反逆」
...そこへ四十恰好の眼の鋭い...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...その私の耳元に、父の鋭い、冴え返った声が聞こえました...
夢野久作 「少女地獄」
...彼女の鋭い目くばりは始まりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...見るからに眼の鋭い一名の浪人が試合を申し込んで参った...
吉川英治 「剣難女難」
...刃物には黒曜石の鋭い破片を使う...
和辻哲郎 「鎖国」
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