...而も小樽付近には鋭い北向きの沈下を持つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鋭い而も熱のない響きが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...却って鋭いショックを受けたのは尤もだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...吾々にこの問題に就いて愈々鋭い関心を呼びおこした...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...現在までのヒューマニズム的常識(唯物論は今はこの常識を批判的に処理しなければならぬと私は考えるのだが)の批判としては極めて鋭い示唆に富んではいるが...
戸坂潤 「読書法」
...鋭いナイフ……安全剃刀の刄……アドルムの錠剤……オキシフル……絆創膏……繃帯……...
豊島与志雄 「擬体」
...コンブフェールの哲学的な鋭い雄弁...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その後ろからヌッと顔を出したのは四十五六の小作りながら鋭い感じの男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一氣に鋭い刄物で切らなかつたところに狡(ずる)さがあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嘲るやうな鋭い笑ひを立てながら...
堀辰雄 「羽ばたき」
...鋭い狡猾な強面(こわおもて)が青ざめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...その時ついて来た焼肉(ステイキ)用の鋭い小刀(ナイフ)が...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...懷中電燈の光が愈鋭い流星型の線をひいて亂れた...
室生犀星 「渚」
...装いを凝(こ)らした二人は鋭い眼を中の庭にはしらせ...
室生犀星 「姫たちばな」
...相当鋭い眼の持主であり...
柳宗悦 「民藝四十年」
...孫策は、近づけて、その二人を見るに、ひとりは、漆(うるし)を塗ったような黒面に、太くして偉なる鼻ばしらを備え、髯(ひげ)は黄にして、鋭い犬歯一本、大きな唇をかんでいるという――見るからに猛気にみなぎっている漢(おとこ)だった...
吉川英治 「三国志」
...「そして僕のお父さんは誘拐なんぞされません!」二人はお互に鋭い眼光で睨み合って...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...抽象的な鋭い線の支配はもはや見られない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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