...馬の蹄は石の鋪道を蹴立てて走っている...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...本願寺裏の掘割ぞいの鋪道の方へ...
海野十三 「東京要塞」
...青年探偵帆村荘六は銀座の鋪道の上を...
海野十三 「流線間諜」
...目の前の鋪道に恐ろしい地響(じひびき)を立てて叩きつけられるのを見た...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...俺達は街の鋪道から――地下工事の泥水の穴の中から匍(は)い出して来たのだ...
江森盛彌 「赤兵の歌」
...エピローグとして最初と同じ銀座鋪道の夜景が現われる...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...オルダス・ハクスレーの短篇『若きアルキメデス』には百姓の子のギドーが木片の燃えさしで鋪道(ほどう)の石の上に図形を描いてこの定理の証明をやっている場面が出て来るのである...
寺田寅彦 「ピタゴラスと豆」
...ところどころでさびしい灯を鋪道にはわさせている立飲屋で...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...鋪道(ほどう)は灯の川だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...影と影はひっそりとした足どりで濠端(ほりばた)に添う鋪道(ほどう)を歩いていた...
原民喜 「火の唇」
...彼は濠端に添う鋪道を歩いて行く...
原民喜 「火の唇」
...大方の奴が鋪道のうへでのらくらしてゐくさる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...いよいよ馬車が丸石の鋪道へ乗りこんだことが分った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...地獄の鋪道は實行を伴はぬ志で出來てゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ニュー・ヨークの鋪道に立った私だった...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...海岸近い居留地の鋪道の上で...
三好達治 「測量船拾遺」
...長い石の塀に添い樹木の幹の続いている前方の鋪道が坦坦としているにも拘らず...
横光利一 「旅愁」
...ふと光線の強く射している対岸の鋪道の石を眺め...
横光利一 「旅愁」
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