...「ふふーン」課長は鋪道に膝をついて...
海野十三 「流線間諜」
...鋪道の縁に立っているそのポストは...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...首を縮めて鋪道を急ぐ人々の小刻みの足音が...
高見順 「如何なる星の下に」
...あらゆる思索・議論・喋々喃々(ちょうちょうなんなん)・暴飲・天才・奇行・変物――牡蠣(かき)の屋台店と鋪道をうずめる椅子の海と...
谷譲次 「踊る地平線」
...土耳古(トルコ)の伯爵になりすましてグラン・ブルヴァアルの鋪道の椅子に apritif を啜(すす)ってるのや...
谷譲次 「踊る地平線」
...ヴァイオリンを弾く妖精・モリエレルの下男・キャロウの乞食・女装に厚化粧した変態の美青年・椅子直しの角(つの)らっぱ・鳥の餌(えさ)売りの十八世紀の叫び・こうる天ずぼんの夜業工夫・腹巻(ベルト)に剃刀を忍ばせている不良少年(アパッシェ)・安物の絹のまとまったコティ製の女――これらがみんな露路と入口と鋪道をふさいで...
谷譲次 「踊る地平線」
...エピローグとして最初と同じ銀座鋪道の夜景が現われる...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...鋪道(ほどう)は灯の川だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...赤煉瓦(れんが)の鋪道の片隅に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...友人と別れた後の鋪道にはまたぼんやりと魔の影が漾(ただよ)っていた...
原民喜 「死のなかの風景」
...鋪道(ほどう)を歩いて行く...
原民喜 「鎮魂歌」
...發育ざかりの雜草が鋪道にまではみ出してゐる...
堀辰雄 「CARTE POSTALE」
...金曜日は、出かけにうすら寒かったので、ああやってお目にかかったときはコートを着ていたが、ずっと広っぱの水たまり道を歩いているうちにすっかり暖くなってしまって、鋪道へ出たら、街路樹の支柱へハンドバッグなどのせて、コートを脱ぎたたんで持ってかえりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...海岸近い居留地の鋪道の上で...
三好達治 「測量船拾遺」
...窓から見える鋪道の上で...
横光利一 「上海」
...」片側の鋪道に青い瓦斯灯が立っていて...
横光利一 「旅愁」
...ここは雨が降ったと見え鋪道は濡れていて...
横光利一 「旅愁」
...鋪道の散歩者を呼びあつていた...
吉川英治 「折々の記」
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