...坦々(たんたん)たるアスファルトの鋪道ではありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...鋪装(ペイヴ)してない歩道傍(わき)の土を踏まなければなりません...
谷譲次 「踊る地平線」
...シャンゼリゼエの鋪道も...
谷譲次 「踊る地平線」
...濡(ぬ)れた鋪装(ほそう)道路に映る無数のヘッドライトの交錯をうっとりと見ていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...拭(ふ)き込んだ板鋪のはてしのない区域を過ぎ...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...地下には固い鋪石...
萩原朔太郎 「宿命」
...もとより我等のかたらひはいとうすきびいどろの玉をなづるがごとしこの白き鋪石をぬらしつつみどり葉のそよげる影をみつめゐれば君やわれやさびしくもふたりの涙はながれ出でにけり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...霧の濃い鋪道(ほどう)へ出て行ってしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...銀座の鋪道(ほどう)はなまめかしくどろどろに暑い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...人間の流れは広い鋪道を越えて...
原民喜 「魔のひととき」
...鋪石道(しきいしみち)はがらがらと轟ろきながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...同じやうに外套に包まれてゐるが鋪石(しきいし)の上にカツ/\と鳴つたのは拍車をつけた靴の音です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...やつと人ひとり通れるか通れないかぐらゐの鋪石を殘して...
堀辰雄 「CARTE POSTALE」
...それが細長い光りを暗い鋪道(ほどう)の上にくっきりと落していた...
堀辰雄 「旅の絵」
...座鋪に帰って、親子のものの遠慮して這入口に一塊(ひとかたまり)になっているのを見て、末造は愛想(あいそ)好く席を進めさせて、待っていた女中に、料理の注文をした...
森鴎外 「雁」
...」一二苦力(クリー)たちは寝静まった街の鋪道で眠っていた...
横光利一 「上海」
...雨に流され鋪道の石の間に溜りつつ乾いた綿のような軽い花の群れが...
横光利一 「旅愁」
...」と云って皆の視線をある街角の鋪道に向けた...
横光利一 「旅愁」
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