...地に鋪いてある紫の褥(しとね)を指ざすのである...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...頭の上から斜(はす)に鋪石(しきいし)迄吹き卸ろして来る...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...鋪道(ほどう)のはしに小さな台を立て...
海野十三 「金属人間」
...それは白昼華やかな銀座街の鋪道(ほどう)の上で起った妙齢(みょうれい)の婦人の怪死事件から始まる...
海野十三 「流線間諜」
...合宿裏の花壇(かだん)にかこまれた鋪道(ほどう)のことです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...・日照雨ふる朝からぽんぽん鉄砲をうつ・晴れさうな竹の葉の露のしたたる緑平老に・あなたのことを考へてゐてあなたのたよりが濡れてきたそこらの嫁さん・麦まきもすんだところでお寺まゐりのおしろい塗つて┐・鋪装道路の直線が山へ...
種田山頭火 「其中日記」
...高等法院通(どおり)と書館通(どおり)の鋪道を二囘ばかり歩調正しく歩いて元気を囘復してから...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...赤煉瓦(れんが)の鋪道の片隅に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...丸石や鋪石の上はなるだけそっと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...よく物を撥ねあげる力のある鋪石道に出たため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...がら/\云ふ車輪を鋪石の上にやらないやうに云つておいたから外側にゐるかも知れないが――驛傳馬車の馭者に支度をするやうに云つて下さい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...發育ざかりの雜草が鋪道にまではみ出してゐる...
堀辰雄 「CARTE POSTALE」
...鋪石の敷いてある中庭を越え...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...松花院静落鋪径...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...座鋪に帰って、親子のものの遠慮して這入口に一塊(ひとかたまり)になっているのを見て、末造は愛想(あいそ)好く席を進めさせて、待っていた女中に、料理の注文をした...
森鴎外 「雁」
...あらゆる色の風炉鋪(ふろしき)に包んで持ち出される...
森鴎外 「食堂」
...鋪道に拡がっている並んだカフェーのテラスに人がいっぱいに満ちていた...
横光利一 「旅愁」
...久慈は鋪石の上へゴム管から水の流れ出ているのを飛び越え...
横光利一 「旅愁」
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