...一三間竿の重い方の鋤簾(じょれん)を持って行かなければならぬ破目になって...
犬田卯 「米」
...鋤簾の先端が左右にかぶりを振って...
犬田卯 「米」
...軽い方の鋤簾は、股引を穿(は)いたり手甲をつけたり、それからまた小魚を入れるぼて笊を探しあぐねているうち、兄の由次に逸(いち)早く持って行かれてしまったのである...
犬田卯 「米」
...そうすると鋤簾の奴よけいにぶらぶらとかぶりを振って...
犬田卯 「米」
...そのあとから由次が身がるに小さい方の鋤簾をかついで...
犬田卯 「米」
...むしろ鋤簾そのものに曳きずられるようにしてやってくるのを殿(しんがり)に...
犬田卯 「米」
...由次は掘割へ自分の持って来た長柄の鋤簾を投げ込んで...
犬田卯 「米」
...やっと父親の立っている足許に鋤簾の先端を突き出すと...
犬田卯 「米」
...大きな鋤簾を水音高く掘割へ投げこんだ...
犬田卯 「米」
...浩平は満身の力を鋤簾にこめて泥をすくい上げ...
犬田卯 「米」
...由次は鋤簾は重そうに投げ込み...
犬田卯 「米」
...浩平は投げ出してあった自分の鋤簾をつかみ...
犬田卯 「米」
...与八は鋤簾(じょれん)を取って静かに土を盛りました...
中里介山 「大菩薩峠」
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